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【02.09.22】INAX常滑工場閉鎖問題で 「雇用を守れ」と日本共産党が申し入れ

2002年9月22日 「愛知民報」

 INAX(常滑市)が主力工場の一つで内装・床タイルの生産拠点・常滑工場を今年度内に閉鎖する問題で、日本共産党知多地区委員会と佐々木志津江・常滑市議は17日、同本社を訪れ、雇用と地域経済を守るよう申し入れました。

 同社は1937年操業開始。常滑工場はその発祥の地です。総従業員は約6000人で同工場は約230人。応対した西村正一常務取締役は従業員の雇用について「常滑を中心に知多半島に配転し、一部は早期退職優遇制度を使ってもらう」とのべました。またパートについては「自分で仕事を探していただきたい」。金型などの下請けについては「内装タイルを製造している三重県の上野工場など他工場での営業努力を」と求めました。工場跡地については「白紙」としました。

 同工場の閉鎖は昨年10月の常滑信用組合の経営破たんにつぐ激震。常滑沖に建設中の中部国際空港で地域活性化をめざす同市にとってもショックでした。5日開かれた市議会で佐々木議員が「関連・下請け業者をはじめ多業種、市民の暮らしに大きな影響が予想される」として市財政への影響と対応策を求めました。 

 石橋誠晃市長は「非常に残念。影響額の判断は難しい」と答弁。佐々木議員が、市内業者の実態調査をするように求めたのにたいし、同市長は「商工会議所に情報を提供していただく」と常滑信組の経営破たん時と同じ態度に終始しました。

 佐々木議員が「困っている業者を放置するのか。逆回転している常滑経済をどう建て直すのか、真剣に考えるときではないか」とただしたのにたいし、同市長は「商工会議所などと協力して支援の方向を検討していきたい」と答えました。

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