すやま初美と語る日本共産党 vol.1 五島良子×すやま初美

共産党は個性豊か

 

五島 私は共産党アレルギーって元々ないんですけど、ふと見渡してみると、なんか「ちょっと共産党って……」ちっちゃな声で言ってみましょうみたいな、そういうのがあるんじゃないかと思うんです。皆さんもったいないですよって思うんですけど。街宣とかデモとかを通じて共産党の議員の方に会ったり、すやまさんに会ったり、党員の方に会ったりして驚いたのは、皆のキャラがあまりに強いことなんですよ。個性こんなに強い人名古屋にいるんですねと思って、びっくりしたけど嬉しかったんですよね。なんか聞いた話だと、お昼ごはんに主食に炭水化物だけど副菜も炭水化物だったりするような、ちょっと可愛らしい人がいたり、首にヘビを巻いても平気な人がいたりとか、そういう様々な個性豊かな人がいるみたいなんですけど(笑) 共産党って、そういった個性を殺されてる党なんじゃないかというふうに一般的には誤解をされてるんじゃないかと思うんですよ。

 

すやま 同じような人ばっかりいそうみたいな?

 

五島 個性を皆没収されてしまっているというか、自由にいられないんじゃない? っていう、そういうイメージがあるんではないかと。だからぜひ「そういうことはないよ」と、私が実際に会って感じて「何この面白い人達!」って思ってるので、そういった誤解を払拭してほしいんですけど。本当に個性豊かな人多いですよね。なぜなんですか?

 

すやま 私も共産党で働いてびっくりしたんですよ。なんじゃこりゃ! みたいな。個性めちゃくちゃ強い集団なんです。なんでかなって考えた時に、綱領にも書いてあるんですけど、共産党は憲法のすべてに書いてある条文を守るっていう立場なんです。憲法には個人の尊厳を擁護するっていう条文があるんですけど、私たちもそれが保障される社会を目指しています。だから、その人はその人のままで受け入れていくというそういう風土があるんです。私は、社会全体ももっとそうなったらいいなと思ってます。

 

五島 実は共産党の中には個性豊かな人材があふれていて、自分達が守りたいものに向かっているということなんですね。そういうのすごくいいですね。もっと知ってほしい。

 

すやま 多分、共産党の人とちょっと知り合ったり、触れあったりすればわかると思います。この個性豊かさは。

 

五島 わかりました(笑)

 

すやま ですよね(笑)

 

五島 で、居心地がいいんですよ。だからね、何となくそういう噂で遠巻きにしている皆さんも、ぜひ共産党の人と話したりとかして、共産党のことを見てもらいたいと思いますね。

 

すやま ぜひぜひ。

 

 

派閥はあるの?

 

五島 今も伺ったように個性豊かな共産党なんですけど、それだけの個性が溢れてるわけじゃないですか。党に派閥はあるの? というのが私の素朴な疑問。自民党にも派閥があるし、会社にも派閥があるじゃない。共産党はどうなの? って思ってる人多いと思うんですよね。

 

すやま 結論から言うと、派閥ないんですよ。

 

五島 ない!

 

すやま ないんです(笑) 逆に言えば、自分の周りに派閥がないので、なんで派閥ってあるのかなって私は思ったりするんですけど。

 

五島 いいことですよね。こっちの派閥とこっちの派閥があってギクシャクするとか、仲間はずれになるとか、そういうことがないってことですよね。

 

すやま 例えば、小池派がいて、志位派がいてみたいな、そういう派閥はないんです。自民党とかでいうと、派閥を組むってことは、例えば総裁狙うとか、ポスト争いとか、権力争いみたいなことが起こるのかなと思います。でも共産党の中にはそういうのはないんです。規約でも、派閥をつくらないとか、分派をつくらないとか、そういうルールがありますけど。そもそも共産党の中にはポスト争いとかはないんですよ。議員は議員として、党員は党員としていますけど、それは同列なんです。志位さんも委員長をやってるだけで、一党員なんです。

 

五島 そうなんだ。素敵なことですね。

 

すやま 国会議員という役割としてやってるので、権力争いみたいなことにはまずならないんですね。

 

五島 意外だったけど知れてよかった。共産党には派閥はない!

 

すやま あとは党の組織として民主集中制というのをとっているんです。皆で決めて、決めたことは全員で実行するっていう。決めるまでには色々と反対意見もあったり。結構色んな意見が出るんですよ、それこそ個性豊かに。でも徹底的に議論して、党員一人ひとりから意見をあげてもらうんです。党の方針を3年に1回くらい決めるんですけど、全ての支部で、一人ひとりが意見を言っていいんです。それを会議の中でまとめて、どんどん上げて行って、最終的には中央委員会で決定するんですけど、その決定する過程でも全国から党員が来てもらって色々やるんですよ。それをまた党員一人ひとりにかえしていく形で決めてるので、これで行きますとなった時には、じゃあみんなでやりましょうってなるんです。だからバラバラになることはないんですよ。

 

五島 ひとつになって動いていくんですね。

 

すやま 派閥だとそれぞれの議員の人がちがうことを言ってたりしますよね。同じ政党なのに「憲法まもります」、一方で「壊します」みたいな。そういうことになると、党の中で割れたりするんでしょうけど、共産党はそういうことはないんです。

 

五島 心強いですね。

 

 

信仰との関係は?

 

五島 もう一個私の持ってる素朴な疑問なんですけど、党員の方のご家族がなくなったりしたのをSNSとかで拝見することがあるんですけど、その時に、仏事とか、お葬式出ますよっていうのを見るんですけど、共産党に入るためには信仰心はあっても大丈夫なんですか?

 

すやま それは自由なんです。信仰については、それぞれの信仰や宗教を保障してます。綱領にも「信仰の自由を擁護し」と書いてあるんです。もちろん政教分離の原則の徹底もはかるということで、共産党として何かの宗教と一体化することは厳しく退けられますが。それぞれの人達が自分の信じる宗教を持つことは否定してないし、党員の中にはクリスチャンの方とか僧侶の方とかもいますよ。

 

五島 いらっしゃるんですね。

 

すやま いますいます。

 

五島 じゃあそこはもう自由なんですね。

 

すやま そうですね。私たちの党は「科学的社会主義」っていう思想を学んでるんですけど、宗教とは確かに一線を引いています。ただそれぞれの人たちが持ってる信仰について党が禁止をするとか、信仰があったら入れないとか、そういうことはないです。

 

五島 それぞれの自由、選択の中でということですね。

 

すやま 党としても宗教を認めていくっていう立場にあるので。

 

五島 これ、知らない人多いと思うな~。

 

すやま そっか~、本当に知られてないですね共産党。

 

 

みんな資本論を読んでる?

 

五島 今回、私の素朴な疑問を色々ぶつけさせてもらって、そうなんだ! っていう発見があってよかったんですけど、もう一個私が何となく共産党に入るためにはハードルがあるのかなと感じる一つの要素として、「資本論」を読んでなきゃいけないんじゃないかっていう、むしろ皆もう読んじゃってんじゃないか!? みたいなイメージがあるの。あと、家に帰ると皆マルクス読んでるんじゃないか、とか。実際はどうなんですか?

 

すやま 資本論全部読まないと共産党入れないってなったら党員激減しちゃいます(笑) 共産党に入れる年齢はあるんですよ、18歳以上。上はどこまででも青天井ですけど(笑) 基本的には、今ある政治の矛盾を乗り越えて行こうと示している共産党の綱領を認める立場の方であれば、資本論を読まなくても入れます。大丈夫です。

 

五島 気が軽くなりました(笑) そうなんですね、読んでる人もいれば、読んでいない人もいると。

 

すやま そうそう。資本論が好きな人はいますよ。あと、私たちも資本論に挑戦しようということで、学生グループの中で資本論を読む会を開いたりとか。やっぱり一人で読むと文章が難解だったりするので、皆で挑戦しようと勉強会を開いてる人達もいるし、それから読み込んでる方を呼んで解説してもらったりとか、そういうのはありますね。

 

五島 でも決して読まなきゃ入れないということではないと。

 

すやま そうです。

 

五島 色々今日は知ることができました。

 

すやま 答えられましたでしょうか、色んな疑問には。

 

五島 もう目からウロコで(笑)

 

すやま 私は今日、五島さんから色々質問されて、「そういう疑問があるんだ~」と思って(笑)

 

五島 疑問なんだけど、誰に聞いたらいいかわかんない。そういうのがずっとあったままいるんじゃないかと思って。これからもどんどんそういう疑問に答えてほしいなって思います。

 

すやま 私もこれから色々疑問に答えて、共産党のこともっと知って頂いて。

 

五島 ぜひ皆さん、サポーターになろう!

 

すやま (笑) 共産党を知って頂いて、色んなことあっても 共産党に頑張ってほしいという人たちをもっとつくっていかなきゃいけないなと思っているので。

 

五島 また素朴な疑問を思いついたら持ってきます。

 

すやま お待ちしております。