愛知民報

【17.10.01】核兵器禁止条約 政府は署名を 「平和の波」愛知でも

原爆パネルを展示し、ヒバクシャ国際署名を呼びかける市民=9月20日、名鉄尾張旭駅前

 7月7日に122カ国の賛成で採択された核兵器禁止条約は9月20日、国連本部で各国政府の署名が開始されました。初日に50カ国が署名しました。同条約は、各国が署名後、国内手続きを経て批准した国が50カ国に達した日から90日後に発効します。来年中に発効となる見通しです。
 条約参加の政府署名を開始する式典で、市民社会を代表して演説した核兵器廃絶国際キャンペーンのフィン事務局長は、被爆者と草の根の運動の努力を称賛。「奴隷制廃止や女性参政権など歴史上重要な一歩はいつも対立を越えて勝ちとられてきた」と語りました。
 安倍首相は同20日、式典と並行して開かれた国連総会で一般討論演説をおこないましたが、同条約には一言も触れませんでした。「米国から署名しないようにとの圧力」(『朝日』)があった模様。
 世界各地で原水爆禁止2017世界大会で提起された各国政府に同条約参加を求める「平和の波」行動(20日―26日)が取り組まれました。県内でもヒバクシャ国際署名を集める宣伝が広がっています。
 「平和の波」初日の20日、尾張旭市で市民10人が「平和の波」行動の呼びかけ人となり、名鉄尾張旭駅前で終日のロングラン宣伝をおこないました。のべ31人が参加し、原爆パネルを展示。137人が署名しました。ヒバクシャ国際署名推進春日井連絡会は、JR春日井駅で約50人から署名を集めました。両市とも多くの若者が署名に応じました。
 瀬戸市では「核兵器禁止条約に日本政府は署名を」と書いたステッカーを玄関などに張り出す取り組みを広げています。