6月の愛知・西尾市議選や7月の東京都議選で躍進した日本共産党。「反安倍の受け皿」として期待が高まるなか、10月17日告示・22日投票の大口町長選と町議補選、同じく22日告示・29日投票の新城市議選が注目されています。日本共産党は総選挙と一体の取り組みをすすめています。
新城市 多数激戦
前回の新城市議選で議席空白を克服した共産党は今回、議席増に挑みます。浅尾洋平市議に加え、新人の川合まもる党新城市政策委員長を擁立します。
総選挙や、市議選と同時実施の新城市長選がからんで市議選は定数18に30人近くが立候補の動きを見せ、多数激戦の様相です。
共産党は7月中旬、新城市内で、浅尾、川合両市議選予定候補、比例東海の本村伸子衆院議員、金原のぶゆき衆院愛知14区予定候補の合同演説会を開き、「総選挙と市議選の勝利で新城から安倍政権に退場の審判を」と訴えました。
前回市議選での浅尾市議の誕生で、市長提案にたいする反対討論が復活するなどオール与党議会に劇的な変化が起きました。
同議員が議会でくり返し要求し、公約した国民健康保険税の1人1万円引き下げが実現しました。
雨漏りする学校体育館など老朽化した教育施設の修繕、消えかけた道路白線の塗り直し、土砂災害個所の復旧促進などの成果があがっています。
日本共産党の市議会進出で、市民の声をまっすぐに代弁する議員ができました。
市役所新庁舎建設に50億円を投じる計画に市民の反対運動が起きました。共産党議員は建設計画の問題点を議会で追及。住民投票が実施され、市長案の撤回、計画変更に追い込みました。
新人の川合まもるさんは元愛知県職員。新城市に生まれ育ち、県の新城設楽建設事務所に土木技師として勤務。道路など生活基盤に精通しています。
川合さんは、保育所や障がい者授産施設の開設と運営に尽力。県退職後は、市政のムダづかい監視や産廃処理施設の公害反対の市民運動に参加しています。
「市議会に出れば、すぐ活躍できる」と期待されています。
共産党は市議選政策として、隣接する設楽町などで実施されている子ども医療費無料化の18歳への拡大を打ち出し、「日本共産党の2議席獲得で暮らし・福祉優先の市政を」と訴えています。
大口町 自民系と一騎打ちか
大口町で住民本位の町政をめざす共同団体「みんなの会」は、町長選に元大口町議の田中一成(たなかいっせい)氏の擁立を決めました。田中氏は日本共産党一宮尾北地区副委員長で、町長選は無所属で立つ予定です。
同時実施の町議補選には、共産党の元町議で党支部長の江幡満世志(えばたみつよし)氏が党公認で立候補する予定。町長選の田中氏と連携し必勝の構えです。町議の欠員1をめぐり、自民系との一騎打ちになりそう。
2015年の町議選で、日本共産党は2議席を得ましたが、新人議員が離党し1議席に後退。えばた氏は「2議席を回復し、福祉充実・暮らし応援の町政を前進させたい」と支持の拡大に懸命です。