日本共産党愛知県委員会は20日名古屋駅西口で、同党の志位和夫委員長を迎えた街頭演説会をおこないました。志位氏の演説が始まると、立ち止まって演説に聞き入る通行人らによって聴衆の輪はどんどん広がり、3500人を超えました。志位氏は、総選挙で市民と野党の共闘を発展させ、日本共産党が「比例850万票・15%以上」を得票し躍進することで、自民、公明の与党と補完勢力を少数に追い込み安倍政権を打倒すること、7月2日投票の東京都議選に全国から日本共産党候補への支援を集中することを呼びかけました。比例東海ブロックの本村伸子、島津幸広両衆院議員、中野武史予定候補、県内の衆院小選挙区予定候補が紹介されました。
共謀罪阻止、憲法9条 擁護の大運動呼びかけ
志位氏は19日に衆院法務委 員会で自民、公明、維新が強行した「共謀罪」法案の採決に、「心からの憤りを持って厳しく抗議します」と表明。同法案の審議で金田勝年法相が、「ビールと弁当を持っていたら花見、地図と双眼鏡とカメラを持っていたら犯行の下見」という荒唐無稽(こうとうむけい)な答弁をしたことを紹介。「内心を処罰しようとする本質を隠そうとするからです」と述べ、同法案の廃案を求める声を国会に集中することを呼びかけました。
憲法9条に自衛隊を明記させる条項を書き加えるという安倍首相の発言について志位氏は、「海外での無制限な武力行使を可能にするもの」と批判。「戦力を持たないことを定めた2項こそが9条の宝。9条が9条でなくなることは絶対に認めない」と訴え、9条擁護の国民的大運動を呼びかけました。
また、改憲右派団体・日本会議の政策委員が安倍発言のシナリオを書いたことを告発。「安倍首相は自民党、内閣、国会より日本会議を上に置いている」と強調しました。
北朝鮮の核・ミサイル開発問題の外交努力による解決を訴えました。
志位氏は、権力者による国政の私物化である森友学園、加計学園をめぐる疑惑を徹底究明する決意を表明。「サッカーでイエローカードを2枚出したら退場です。ボロボロの安倍政権には退場していただきましょう」と述べました。
衆院予定候補者を代表し、本村伸子衆院議員が決意表明。「共産党国会議員団は国民の願いを国会に届ける貴重な議席です」と国会活動を報告し、衆院選での共産党躍進を訴えました。
2人のゲストがスピーチ。青年グループ「ストップ・イット・アベ・ナゴヤアクション」の斎藤蝶一郎さんは、「立憲4党の躍進で政権交代を」と訴え。大垣警察市民監視事件の弁護団の樽井直樹弁護士は、「行動する市民を監視する共謀罪法案は廃案に」と力説しました。