愛知民報

【18.07.22】日本共産党 井上さとし参院国対委員長 ネット動画 被爆2世が原点

 日本共産党の、すやま初美参院愛知選挙区予定候補のホームページでこのほど、来年の参院選で4期目をめざす同党の、井上さとし参院国会対策委員長(比例予定候補)との対談の動画が公開されました。井上さんは国会論戦、野党共闘、反核平和への思いなどを縦横に語り、「比例が参院選の主戦場。比例での共産党支持が広がれば選挙区勝利の展望が生まれます」と意気込みを語りました。広島の被爆2世である井上さんの反核平和の思いを述べた部分を紹介します。

 

 井上さんは「広島の平和公園にある原爆の子の像が建立された日(1958年5月5日)が誕生日なんです」と自己紹介。原爆の子の像とは、2歳のときに広島で被爆し、のちに白血病で亡くなった佐々木貞子さんの同級生たちが建立した像のこと。井上さんは「今年のゴールデンウィークに平和公園へ行って『思いを受け継ぎます』とお参りしました」と話しました。
 話題は広島に在住していた高校1年のころの話に。「広島にいると原爆の話は身近だったが、昔話と受け止めていました。でも『ひろしま』という映画で自分が入った高校(国泰寺高校=旧制一中)で多くの先輩が亡くなったことを知って、衝撃を受けました」
 井上さんの母親は被爆直後の広島で被爆者の看護に当たり、残存放射能を浴びた入市被爆者。井上さんは「自分が30歳ぐらいのときに被爆2世であることを聞かされました。2人の姉の結婚のことなどを心配して、母はそれまで黙っていたと思うんです。一番身近な母親まで辛い思いをしてきたんだなと。原爆は本当に非人道的なんだなとあらためて思いました」と語りました。
 井上さんは、昨年採択された核兵器禁止条約の国連会議に日本共産党の代表団の一員として参加。「被爆者が自分の経験と姿をさらして訴えたことが世論を動かしました。だからこそ、そこに日本政府がいなかったことが悔しかった」
 核兵器廃絶に向けた日本共産党の役割について、「日本共産党は、戦後一貫して、核兵器廃絶と被爆者支援を訴え、綱領にも明記してきました。被爆者の方が『唯一の被爆国の政府』と胸を張って言える政府をつくりたい」と力を込めました。