愛知民報

【18.07.15】愛知自治体キャラバン 要望着実に前進 

 愛知自治体キャラバンは毎年、県内すべての全市町村を訪問し、医療・福祉・介護など社会保障の施策の拡充と、国や県への意見書提出を要請する行動です。
 キャラバン実行委員会は、愛知県社会保障推進協議会や愛知県労働組合総連合などでつくっています。例年秋にすべての市町村に対する要請行動をおこない、各自治体の施策をまとめた冊子を翌年発行しています。
 昨年度の同キャラバン参加の延べ人数は、要請団側が約900人、市町村当局と議会関係者側は750人となっています。
 自治体キャラバンの市町村への要望は着実に前進してきました。国が社会保障制度改悪を続けるもとでも、県内自治体の社会保障施策を充実させる大きな役割を果たしています(表)。 
 同キャラバンのはじまりは1980年。「健康保険法改悪に反対するキャラバン」として、国への意見書提出を求めて、愛知県社会保障推進協議会を中心に21市を訪問しました。
 83年から県内すべての市町村に要請をおこなうようになりました。
 子どもの医療費無料制度は、2000年は小学卒業、中学卒業ともに「0」でしたが、17年には小学卒業までは96%、中学卒業までは91%の自治体が無料化制度を実施。2008年に、愛知県が通院で義務教育就学前、入院で中学卒業までの無料制度を実施し、市町村の無料化事業を補助することが全体を支えています。
 今年の自治体キャラバンは10月23日から26日、県内全自治体に要請します。