愛知民報

【18.06.24】非核さらに大きく 世界動かす愛知の運動

7000人参加

被爆者を先頭に核兵器廃絶を訴える「あいち平和行進」=10日、名古屋市中区

 原水爆禁止国民平和大行進は今年で60周年。昨年国連が採択した核兵器禁止条約への日本政府の調印、被爆者への援護・連帯、原水爆禁止2018年世界大会の成功などをスローガンに掲げておこなわれています。
 愛知県内では、5月31日から6月11日まで取り組まれ、行進距離は約300㌔㍍、のべ参加人数は7000人を超えました。行進の先頭には豊橋市の私立桜丘高校に保存されている「原爆の灯」が灯されました。
 10日には名古屋市内15地点から同市中区の若宮広場への集中行進や、平和集会「ピースアクション」がありました。

ヒバクシャ署名

 核兵器廃絶を願い、核兵器禁止条約締結を求めるヒバクシャ国際署名は、県内では、「ヒバクシャ国際署名を進める愛知県民の会」がすすめています。6月15日現在の県内署名数は15万人です。
 愛西、犬山、岩倉、江南、知立、津島、豊明、半田、弥富、大口、蟹江、武豊、扶桑、あま、清須、東浦、飛島、北名古屋、小牧、稲沢、豊山、大治、みよしの各市町長が署名しています。
 署名を拒否する大村知事や河村名古屋市長に批判が起きています。

原爆症認定訴訟

 原爆症を認定しなかったのは不当として、国を相手取って処分取り消しを求めた「ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟」は3月7日、名古屋高裁が原告の高井ツタヱさん(82)、山田初枝さん(85)姉妹を原爆症と認定しました。
 国は高井さんの判決内容を不服として最高裁に上告。認定裁判が続いています。

 

米朝対話を 井上さとし参院議員

 日本共産党の井上さとし参院議員(比例代表)は、昨年7月に核兵器禁止条約を採択した国連会議への共産党訪米団(志位和夫団長)に参加。同条約の採択を見届けました。
 実母が広島出身で被爆2世の井上氏は参議院で、唯一の戦争被爆国である日本の政府が同条約に署名し、核保有国に参加を働きかけるよう求めています。
 北朝鮮のミサイル発射や核実験に厳しく抗議するとともに、戦争防止へ米朝対話による朝鮮半島の非核化と北東アジアの平和体制構築を提唱。対話拒否・圧力一辺倒の安倍政権の姿勢を批判しました。

非核宣言市町村県内人口の87%

 核兵器廃絶や非核三原則の遵守を求める自治体宣言や議会決議を行った愛知県内の「非核宣言自治体」は県と40市町村。人口では86・6%が非核宣言自治体で暮らしています。以下の自治体です。
 愛知県、名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、半田市、春日井市、豊川市、津島市、豊田市、西尾市、犬山市、江南市、小牧市、稲沢市、新城市、大府市、知立市、尾張旭市、高浜市、岩倉市、豊明市、日進市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、みよし市、あま市、長久手市、東郷町、豊山町、大口町、扶桑町、大治町、蟹江町、阿久比町、東浦町、美浜町、武豊町、飛島村。