今年4月から第7期介護保険事業計画がはじまります。
県内市町村の介護保険料の基準額は、全体として値上げとなります(左表)。基準額の全県平均は、第6期5万9236円から第7期6万1365円に上がり、65歳以上の被保険者の保険料は平均2129円の負担増になります。
年金から直接天引きされる介護保険料の値上げは、年金が物価スライド適用などで実質減額となっていることと相まって、年金生活者の家計に重くのしかかります。
最高額は名古屋市の7万6696円、次いで飛島村の7万6200円です。
日本共産党の地方議員は各議会で、介護保険料の負担軽減を求め、介護保険会計の剰余金を積み立てた介護給付費準備基金の取り崩しなどによる保険料引き下げを求めています。
4万円台の基準額は、みよし市と大口町。基金を取り崩し、保険料負担を抑えています。
東三河の8自治体は4月から介護保険事業を広域連合に統合。同連合は基準額を6万6600円としました。第7期は、各自治体の介護給付費準備基金を取り崩しますがそれでも5自治体が値上げします。第8期から保険料が一本化され大幅負担増の見通しです。
蒲郡市は多額の準備基金があり第7期の基準額は5万4036円。第6期よりいったん減額されますが第8期は大幅な値上げとなります。
介護保険制度の東三河広域連合への移行について日本共産党の鈴木みさ子豊橋市議は、「費用削減が大きな目的であり安上がりなサービスとなっていくことが懸念される」といいます。住宅のバリアフリー改修工事費用に対する豊橋市独自の上乗せ支援はなくなります。同議員は「地域に応じたきめ細かなサービスがなくなる」と指摘しています。