日本共産党は昨年暮れ、来夏の参院選の比例代表予定候補7氏を発表しました。志位和夫同党委員長は「人格、見識、論戦力、どれも抜群の“ベスト7”」と評価。愛知をふくむ東海・北陸信越・京都を活動地域とするのは井上さとし参院議員。今月18日に開催された日本共産党の愛知県党会議に出席。比例4選をめざし、すやま初美愛知選挙区予定候補とともに奮闘する決意を表明しました。井上議員の活躍ぶりを紹介します。
躍進を力に
井上議員が3選を果たした2013年の参院選で、日本共産党は改選前の3議席から8議席に躍進。非改選とあわせて11議席となりました。院内交渉会派となり、獲得した議案提案権を使ってブラック企業根絶法案を提出。厚生労働省が5000を超す企業を一斉調査。監督・是正に動き出しました。
この躍進がその後の市民と野党の共闘を広げる大きな力になりました。2016年の参院選では、安保法制=戦争法の廃止、立憲主義回復をめざし、市民と野党の共闘がつくられ、全国32の1人区のすべてで野党統一候補が実現し、11選挙区で勝利しました。
井上氏は「日本共産党の議席が伸びてこそ、国民の願いと結んで政治を動かすことができ、共闘を広げ確かなものにすることができます」と語っています。
反戦平和貫く
広島で育った井上氏は被爆2世。「憲法と命が輝く日本」を掲げて活動しています。昨年は国連の核兵器禁止条約の採択の場に立ち会いました。
また、平和の願いを国政に届け、安倍政権の「戦争する国づくり」に正面から立ち向かう論戦を繰りひろげています。
愛知と国会つなぐ
愛知にかかわっては、三菱重工など軍需産業の生産拡大、武器輸出拠点化に反対する論戦を展開。
党愛知県委員会の政府交渉に出席し、全国一律1000円以上の最低賃金引き上げ、中小企業の社会保険料の事業主負担減免や大企業による中小企業たたきを許さない調査・指導をおこなうよう国に求めました。
県内でおこなわれた日本共産党の演説会で政策を訴えるとともに、各界との懇談や戦争法廃止などを求める集会に参加。愛知と国会をつなぐ先頭に立っています。
■南スーダン撤退
井上さとし参院議員は、参院外交防衛委員会などで、自衛隊の南スーダンPKO派遣の違憲性や防衛省の「日報」隠しを追及。派遣部隊の撤退、稲田防衛相の事実上の更迭に追い込みました。
■核兵器禁止へ
井上議員は昨年のニューヨークでの国連会議の核兵器禁止条約採択を傍聴。国会で、唯一の戦争被爆国の日本政府が同条約に署名し、核保有国に参加を求めるよう訴えました。
愛知でも、過半数の市町村長が核兵器廃絶のヒバクシャ国際署名に応じています。
■原発ゼロへ
井上議員は、安倍政権が福島の悲劇に背き原発の再稼働と輸出をすすめていることを批判。「再生可能エネルギー普及で原発ゼロに」と、国民の安全とエネルギー確保の展望を示しています。
■“課税逃れ”告発
井上議員は、大企業や大資産家の課税逃れを追及。「大企業は国内の税制で優遇されタックスヘイブンで課税逃れをしている。きちんと払わせれば消費税増税は必要ないという声と怒りが広がっている」と主張しています。
《井上さとし参院議員の略歴》参議院議員(比例代表3期目)。党幹部会委員・参院国会対策委員長・参院議員団幹事長。参院外交防衛委員会、政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会、ODA特別委員会に所属