憲法改悪反対愛知共同センターが2日名古屋市内でおこなった学習交流会で、日本平和委員会の川田忠明常任理事は憲法9条に自衛隊を明記する安倍改憲をめぐる情勢について、「激しいせめぎあいになっている」と強調。5月末までに3000万人署名を集める重要性を語りました。参加者の発言の一部を紹介します。
つながり書き出し 新日本婦人の会中村支部 生駒富士子さん
新日本婦人の会(新婦人)中村支部は6000人の目標を決め、2月末までに目標の半分をめざしています。
安倍改憲の問題点を解説したミニパンフ(「新婦人しんぶん」12月7日号)と署名用紙を増し刷りして全会員に届け、みんなの力で署名を集めています。夫、親、兄弟などのつながりをカードに書き出しています。
新婦人は、小学校区ごとに絵手紙、ダンベル、ヨガ、親子リズムなどのサークルを作っています。そこでミニパンフを使った〝憲法トーク〟をおこない、署名を集める努力をしています。
事前に配布して 安倍9条改憲NO!一宮市民アクション 後藤陽司さん
一宮市民アクションは17団体と個人で結成されました。署名目標は10万人です。
日本共産党一宮女性後援会が元日に真清田(ますみだ)神社前でおこなった宣伝署名行動では、1時間で140人分の署名が集まりました。
浅井(あざい)地域では、ビラと署名用紙を事前に配り、宣伝カーで呼びかけながら回収しました。10人で行動し、1回目230人分、2回目は170人分が集まりました。
尾西地域の団地では8人で100軒を訪問し、43人分集まりました。「安倍首相に怒っている」という反応が寄せられました。
川田忠明日本平和委員会常任理事講演 「自衛隊」の危険見すえて
改憲右派団体「日本会議」の幹部らが名を連ねる「憲法改正を実現する1000万人ネットワーク」は、ホームページで憲法への自衛隊明記を主張しています。また、改憲派が災害救助活動に従事する自衛隊の姿を強調し、「ありがとう自衛隊」キャンペーンをおこなっています。
「日本会議愛知」のブログでは、昨年7月に東岡崎駅前でおこなった宣伝が紹介されています。
川田氏は、「自衛隊に対する国民の好感は、憲法9条のしばりがあったから。災害救援など軍事とは別のところで評価されている」として、自衛隊は①日米安保条約によりアメリカの戦略に組み込まれている戦力②自衛隊情報保全隊がイラク反戦運動参加者を調査するなど、国民を監視・敵視する任務を持っている組織であることを指摘。「自衛隊にありがとうとは言えない」と述べました。
北朝鮮問題を語るポイント
学習交流会で川田氏は、北朝鮮の核開発・ミサイル問題を語る3つのポイントを紹介しました。
①戦争をやってはいけない。
②「抑止力」は役に立たない
③対話以外に「選択肢」はない