安倍政権による安保法制=戦争法の強行成立から2年3カ月にあたる19日、名古屋市内で安倍9条改憲と軍拡に反対する市民集会が開かれ、約600人が集まりました。政党関係では立憲民主党衆院議員や日本共産党議員が参加。安保法制や安倍改憲に反対する市民と野党の共闘がさらに発展しています。同集会での訴え(一部)を紹介します。
「加憲」は危険 弁護士・愛知県弁護士会憲法問題委員会副委員長 長谷川一裕さん
安倍首相が昨年ぶち上げた憲法9条の2項を維持して自衛隊を明記する「加憲」はきわめて危険です。「戦力不保持・交戦権否認の2項は維持する、平和主義はそのままだから安心してほしい」というのは、まやかしです。
本音は「2項を削除して国防軍」です。自らの手で必ず憲法を変えたいという安倍首相の執念に注意しなければなりません。
安倍首相を改憲のレジェンドにしてはなりません。
世界に先駆ける徹底した平和主義、国連の平和憲章をさらに進めて一切の戦力を持たないという9条2項こそ日本のレジェンドです。憲法に人類の希望を掲げ続ける日本国民の運動こそ勝利しなければなりません。
3000万署名をやりとげて、幅広い共同で安倍改憲を打ち破る1年にしましょう。
憲法前文が一番好き 安倍9条改憲NO!あいち市民アクション代表世話人・俳優 天野鎮雄さん
憲法前文の「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言」というところが一番好きです。
作家の城山三郎さんは「戦争で日本はすべてのものをなくしたけれども、憲法だけ手に入れた」とおっしゃった。一番のキモだと思っています。
その憲法を、平気な顔をして「変えよう」と言っている人がいます。
「そんな馬鹿なことを許さないぞ」と、改憲に反対するたくさんの人たちが大きな声を出さないといけない時期になっていると思います。
絶対に負けないぞという気概を持って生き続けましょう。
稲嶺市長の支援を 愛知県平和委員会事務局長 矢野創さん
沖縄・名護市長選(2月4日投票)で新基地建設反対をつらぬく稲嶺ススム現市長の支援に行ってきました。
相手の自民党前市議は3つのウソで選挙戦に臨もうとしています。
1つ目は、「名護市に基地建設を止める権限はない」と言います。 市長には基地建設を阻止する権限がいくつもあります。埋立予定区域に注ぐ美謝川(みじゃがわ)の水路切り替えに関する権限がその1つです。稲嶺市長が水路切り替えを許可しない限り、埋め立てに着手することができません。
2つ目は、「海兵隊の県外・国外移転を求める」とあたかも新基地建設反対であるかのようなポーズです。
しかし、自民党前市議は議会で「唯一の解決策は辺野古移設だ」と発言した人物です。
3つ目は、「稲嶺市長は米軍再編交付金135億円を受け取らなかったので市の財政が損失を受けている」というウソです。
稲嶺市長は再編交付金に頼らない市政を進め、前市政の282億円から382億円へと予算を増やしました。沖縄県内11市で初めて中学卒業まで医療費無料化を実現しました。米軍再編交付金は新基地建設の見返りです。前市議は「受け取りたい」と公言しています。
稲嶺勝利で安倍暴走政治を止めましょう。