愛知民報

【17.12.17】太平洋戦争開戦76周年 平和のともしびウォーク 〝赤紙〟宣伝

「憲法9条を守ろう」「若者を戦場に送るな」などとコールしながら行進する人たち=8日、名古屋市

 旧日本軍がハワイ・真珠湾を奇襲攻撃し太平洋戦争が始まった1941年から76年の8日、反戦平和、現行憲法擁護の催しがおこなわれました。
 名古屋市内ではペットボトルにLEDランプをつけた〝ともしび〟を持って行進する「平和のともしびウォーク」がおこなわれ、瑞穂、昭和、千種、名東、東、中の各区から合わせて約300人が千種区の今池西公園まで歩き、沿道に「憲法9条を守ろう」「若者を戦場に送るな」などと訴えました。各区で活動する9条の会が主催しました。
 昭和区コースの出発前集会では、すいとんの試食会がありました。すいとんは、太平洋戦争末期から終戦にかけて、主食の米が不足していた時期に穀物の粉を水に溶いて汁で煮て団子状にした代用食のこと。参加者は小麦粉でつくったすいとんを食べながら戦争に反対する決意を固めあいました。
 昭和区9条の会の山田昭義さん(75)は主催者あいさつで、「おじが広島で原爆の被害に遭い、遺体を見つけることもできなかったという話を母親から聞いた。戦争は残酷なものです」と戦争放棄を定めた憲法9条の大切さを語りました。
 今池西公園で行われた集結集会では、9条に自衛隊を書き加え、際限ない海外での武力行使に道を開く安倍改憲に反対する「3000万署名」の成功に全力をあげるアピールが採択されました。
 みずほ・昭和区コースを歩いた松下玲智さん(24)は、「安倍改憲なんてとんでもない。若い人との間で戦争と平和、憲法を語れるようになりたい」と話していました。
 日本共産党の本村伸子衆院議員が昭和区コースを歩きました。
 愛知母親大会連絡会は同日昼、名古屋市中区のデパート前で旧日本軍の召集令状を模した赤いビラを配布し、「子どもたちを戦場に送ってはならない」とアピールする〝赤紙(あかがみ)宣伝〟をおこないました。