安倍政権与党の自民、公明両党は党勢拡大に力を入れています。自民党愛知県連は、2019年統一地方選の予定候補のポスターと並べて党員募集のポスターを張り出し、公明党は11月に開いた都道府県代表者会議で、すべての党支部が有権者比1%以上の公明新聞の読者拡大を呼びかけました。
10月の総選挙の結果が「圧勝」と報じられる与党勢力ですが、実態は後退。公示前後の議席数は、自民284から284と同じ、公明は34から29に後退。合わせて5減です。
党支持のバロメーターである比例得票を見ると、今回の自民は1855万票。自民党が敗北し民主党への政権交代が起きた09年総選挙の1881万票を下回っています。
自民党の愛知県連の党員募集ポスターは、階段を上がる人々を描いたイラストが印象的ですが、同党県連の党員数は減少傾向にあります。
公表されている自民党愛知県連の政治資金収支報告書によると、同県連取り扱いの「党費、会費を収めた人数」は、2006年の5万2312人から15年の3万8132人に減少しています。
自民党政治の歴史的退潮は明らかです。