革新懇全国交流会の2日目は19日午前、名古屋市内で分科会・分散会がおこなわれました。
特別分科会のテーマは「市民と野党の共闘で政治を変えよう」。 報告者は、神戸女学院大学教授の石川康宏、法政大学名誉教授の五十嵐仁、日本共産党の穀田恵二国対委員長の各氏。会場の労働会館東館ホールは満員の盛況。
石川氏は、「希望」の出現と民進への合流について「今回の逆流は、1980年に社会党と共産党を分断した『社公合意』に匹敵するものだった。しかし、共闘の解体を許さない市民運動の力があるから、私は分断策動はうまくいかないと思った」と、市民運動の成長を強調しました。
五十嵐氏は「共闘はジグザグに進む。共闘にこそ活路がある」と、市民と野党の共闘が勝利の方程式という持論を展開しました。
穀田氏は、今回の自民補完の「希望」への民進取り込みという野党共闘分断の動きは「支配層総がかりだった」と述べました。
「都議選で大敗北した安倍政権は追いつめられていた。支配層は市民と野党の共闘が成功すれば、政権が倒されるという危機感をもって総選挙に臨んできた。しかし、共闘分断は成功せず、小池百合子氏は『希望』代表を辞任した」
穀田氏は、今回の自民党の比例得票1855万票について「自民党が敗北して民主党に政権を渡した2009年総選挙の自民比例票1881万票を下回っている」と、自民支持の歴史的低落を指摘しました。