9日におこなわれた愛知県議会の2016年度一般会計・特別会計決算特別委員会で、日本共産党の、しもおく奈歩議員が警察費の決算についてただし、高齢者や視覚障害者が安心して移動できるよう音響信号など交通安全施設の充実を求めました。
音響信号は視覚障害者に信号が「青」であることを知らせるためにスピーカーから「カッコー」「ピヨピヨ」という音が鳴る信号機。県側は、約1万3000カ所にある信号機のうち、約1割の1321カ所に音響信号を整備していると答えました。
しもおく議員は、交差点を通過する車両と歩行者の横断が交わらないように、歩車分離信号の整備と周知徹底を要求しました。警察庁の調べによれば、今年3月末現在、全国の歩車分離信号は約8900基。信号全体の約4・3%です。
また、しもおく議員は、視覚障害者の要望を紹介し、横断歩道の中央に点字ブロックを敷設した〝エスコートゾーン〟の必要を強調。県側は「公共施設や福祉施設の近くから設置していく」と答えました。
しもおく議員は、沖縄県東村高江の米海兵隊北部訓練場のヘリコプター着陸帯工事をめぐって、愛知県警の機動隊が派遣され、反対住民の暴圧的排除がおこなわれたことについて「不偏不党・公平中正を定めた警察法2条2項に反する異常事態」と指摘。県側は「派遣は適正」と正当化しました。派遣期間、人数などは明らかにしませんでした。