「針仕事の伝承」をテーマに、地域の高齢者から提供されたリフォーム衣料や雑貨を展示する「おばあちゃんの手仕事展」が11―17日おこなわれました。会場は志段味地域から近い尾張旭市印場にある住宅展示場のモデルハウス。今年で14回目です。
代表の福野道子さん(77)が守山区志段味地域のお年寄りらに出品を呼びかけ約20人が協力しました。
着物の生地を使った財布や手提げ袋などの小物類やリフォームした服などが所狭しと並べられ、「年1回の展示会を楽しみにしている」という人たちが熱心に見入っていました。
並んでいる作品は、すべてこの場限りの“一点物”。「この柄すごく素敵。でも派手すぎるかも」と言いながら鏡の前で試着する人も。目を引いたのは、古いジーパンを加工した手提げ袋やリュックサック。ジーパンのポケットをそのまま活用しています。
福野さんは「一貫して地域密着で高齢者を励まし続けてきました。作品の一針一針に出品者の苦労が込められています。90歳になっても出品してくれる人がいます。それぞれの年代に応じた生き方をかみしめたい」と語りました。