しもおく奈歩議員は、15日の振興環境委員会で、県がJR東海に対しリニア中央新幹線の工事中止、住環境改善を働きかけるよう求めました。
しもおく議員は、春日井市の坂下非常口の新設工事で発生する土砂を瀬戸市の珪砂(けいしゃ)鉱山跡地(通称瀬戸グランドキャニオン)に運ぶダンプカーが1日片道100台走ることを取り上げました。
同議員は「通学路で児童の交通事故が心配」「周辺に郵便局、病院、介護施設があり、生活道路に工事車両が迂回してこないか」という周辺住民の声を紹介。「騒音は今でも基準オーバー。1日往復200台のトラックが走ればさらにひどくなる。環境影響評価の内容に反する」と強調しました。
また、瀬戸グランドキャニオンに搬入される土砂について、「坂下非常口からだけのものにとどまるのか。JRは『詳細計画が確定した時点で案内する』としか説明していない。不安が残る」と述べ、県の対応をただしました。
県側は、「車両台数の抑制、わき道への進入禁止、住民への説明を求める」と答弁しました。
同委員会には、リニア中央新幹線工事の中止を求める、設楽ダム事業からの撤退を求めるの2本の請願が住民から出され、しもおく議員が賛成討論をおこないました。