愛知民報

【17.03.19】県議会リポート 農業の振興求める しもおく奈歩議員

 3月8日おこなわれた愛知県議会2月定例会本会議で、日本共産党の、しもおく奈歩議員は、農林水産関係の新年度予算案について質疑しました。

自由貿易協定

 しもおく議員は、TPPが米国との2国間交渉に変化している情勢に触れ、「日米自由貿易協定(FTA)になれば、米国がTPP以上の自由化を求める可能性が高い。愛知の農業に影響を及ぼす」と述べ、県の対応を質しました。県側は「関税削減で、農産物輸入の増加が懸念される」との認識を示しました。

花の普及を

 しもおく議員は、東三河の地場産業である花き生産について県が昨年3月策定した「愛知県花き振興計画」の進ちょく状況と流通体制の課題を質しました。
 また、花の需要拡大に向け、「花男子」「フラワーバレンタイン」など人に花を贈る文化の啓発・普及や、子どもの頃から花に親しむ「花育」の推進を紹介。県の考えを質しました。県側は「就農者研修などをおこなっている」「イベントで紹介し普及に努める」などと答えました。

ため池の耐震化

 しもおく議員は、耐震不足のため池が県内に241カ所あることを示し、「県が予算を増額し、市町村にため池の耐震化を働きかけるべき」と述べました。県側は「緊急を要する所から着手する」と答弁しました。