愛知県労働組合総連合は19日蒲郡市内で、第55回臨時大会を開き、今年の国民春闘の方針を決めました。
榑松佐一議長は開会あいさつで、史上最高を更新している大企業の内部留保について、「使わないお金が積み上がっている。ここに目を向けなければ、賃上げは掛け声に終わる」と指摘。内部留保を活用し、下請単価の大幅な引き上げで中小企業の賃上げを実現するための世論づくりを訴えました。
「働き方改革」の問題では、「企業による労働者の働かせ方を規制し改革することが必要」と述べ、労働時間の上限を法律に明記させることを強調。命と健康を脅かす長時間労働を職場から一掃するため、安倍政権が通常国会への提出を狙う残業代ゼロ法案を阻止する大運動を呼びかけました。
日本共産党の岩中正巳愛知県委員長があいさつしました。
2017春闘方針
▽25歳単身者で月額22万7000円、時間額1300円を最低限にした賃金の確保▽8時間労働で生活できる賃金を得られる仕組みづくり▽今すぐ全国一律1000円以上の最低賃金実現、愛知県内全自治体での公契約適正化条例の制定▽公務職場での増員・正規職員化▽トヨタなど大企業の社会的責任を求めるたたかい▽労働法制の改悪反対、ブラック企業根絶▽改憲策動、戦争する国づくり反対、共謀罪阻止▽国の責任による社会保障制度の拡充▽すべての職場で組織拡大▽名古屋市長選の勝利。