名古屋革新市政の会は、4月の名古屋市長選挙に向け、昨年暮れに無所属での出馬を表明した弁護士で前副市長の岩城正光氏と市長選の政策について意見交換をすすめます。13日、同会の団体・地域代表者会議でこの方向が確認されました。
岩城氏は昨年12月27日、出馬の意向と政策集「『輝くまち・なごや』を目指して」を発表。河村たかし市長を「思いつきやパフォーマンスで市民や市政に混乱と混迷を招いている」と批判。重点政策には学校給食無料化など革新市政の会と共通する政策が含まれています。
革新市政の会は、独自候補を検討しつつ、岩城氏の動きと政策を注視し、同氏と接触してきました。
13日の代表者会議で同会役員は、岩城氏が革新市政の会を共同の対象にふくめており、すでに国民健康保険や学校給食について政策懇談の日程調整に入っていることを報告。
市長選が3カ月後に迫っているなかで、「動きの注視から要求にもとづく懇談に踏み出す段階に来ている」として、革新市政の会の「構成団体が岩城氏との要求を軸にした意見交換をすすめていく」ことを提案し確認されました。
岩城氏は2月初めに次の政策を発表するとしています。革新市政の会は2月7日に次回の代表者会議を開き、岩城氏の対応と政策を踏まえ、名古屋市長選に向けた次のステップを検討します。
政策パンフ発行 学習・討議よびかけ
名古屋革新市政の会は、昨年末に発行した政策パンフレット『こんな名古屋に』や市政への各界の要求をまとめたDVDの学習・討議を呼びかけています。
DVDは10分間で、▽待機児童解消・公的保育の保障▽最低賃金引き上げ、ワーキングプアの実態把握▽子ども食堂などへの支援▽高齢者が安心できる介護保障の実現▽希望者全員が入居できる公営住宅の充実、家賃補助の実現▽障害者福祉の人材確保、待遇改善▽住宅リフォーム助成の実現、中小業者への公共事業発注▽高すぎる国民健康保険料の引き下げ▽名古屋港の軍事利用反対―の9つのテーマで関係者が実態と要求を語っています。