愛知民報

【16.10.16】知多地域から「基地のない沖縄」に連帯 普天間 返還で経済効果32倍

 
 沖縄・辺野古新基地、高江ヘリパッド建設に反対し、基地のない沖縄をめざす運動に連帯する集会が8日、阿久比町でおこなわれ、300人以上が集まりました。知多地域の44の平和団体が参加する、戦争は絶対にダメ!知多半島共同連絡センターが主催しました。
 元琉球新報記者の前泊博盛沖縄国際大学教授が講演。「基地で経済が潤っている」という基地固執勢力の主張を批判しました。
 前泊氏は、沖縄県が2015年1月に発表した米軍基地返還後の経済効果の調査結果を紹介。那覇新都心地区など既に返還された3地域の経済効果は、返還前の年89億円から2459億円と28倍に伸びていることを示しました。普天間飛行場(宜野湾市)の試算では年120億円から3866億円と32倍の経済効果が見込まれていることを強調。「米軍基地は実は沖縄経済発展を妨げている」と述べ、?基地のない沖縄?の早期実現を訴えました。
 講演を聴いた女性(30)は、「昨年沖縄で辺野古と高江の座り込みに参加しました。同じ日本とは思えない異様な光景でした。経済的にも基地がない方がいいことがよくわかりました」と話しました。
 集会冒頭、1960年代の沖縄本土復帰運動で歌われた曲『沖縄を返せ』の演奏がありました。