愛知民報

【16.08.14】平和・希望・未来 若者の夏 

 戦後71年間、「戦争で殺し殺される」ことのなかった日本。憲法9条と平和を守る運動を、希望ある未来へとつなぐ若者たちがいます。

海水浴場で反核署名

 
 日本福祉大学の学生らは7月、愛知県南知多町の海水浴場で「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」に取り組みました。13人が参加。120人分の署名を集めました(写真)。
 3人組の若い男性グループは「いい運動をしているじゃないか」「俺のした署名が国連に届けられるのか」「核も戦争もテロも反対。署名やるぜ」と話しながら次つぎと署名しました。

最賃引き上げ訴え

 
 参院選で、日本民主青年同盟(民青同盟)愛知県委員会は名古屋駅前で連日、日本共産党への支持を訴えました(写真)。
 「若者を使いつぶすブラック企業・ブラックバイトの規制」「最低賃金を全国一律1000円以上に引き上げ1500円をめざす」など人間らしく働くルールの実現、若者の生活向上をはかる政策を訴え、共感の声が寄せられました。

自衛隊員の命を守れ

 
 「選挙が終わったら改憲を言い出す安倍首相は許せない」―自民党愛知県連前で19日、若者の声が響きました。若者が結成する「ストップ・イット・アベ名古屋アクション」の緊急街宣。「安倍は辞めろ」「憲法改悪ぜったい反対」と元気にコールしました(写真)。
 友人に自衛隊員がいるという野澤康幸さん(28)は、「海外派兵で彼らの命を危険にさらすのはやめてほしい」と訴えました。

30代参院議員が国会へ

 
 参院選は、「自公と補完勢力」対「4野党プラス市民」の対決構図となりました。野党統一候補11人が1人区で勝利。日本共産党は3から6へと改選議席を倍増しました。
 第191臨時国会が1日召集され、当選した参院議員が初登院しました。日本共産党の岩渕友、武田良介、山添拓の新参院議員はともに30代です(写真)。
愛知選挙区で健闘した、すやま初美さんも30代です。

反核の願い引きつぐ 高校生 かのんさん

 いま日本では憲法をどうするかが大きな問題として議論されています。私は、日本が被爆を経験した国として、武力によらない安全保障の道をすすむことを希望します。
 そもそも、核兵器は他国を脅して世界を保とうとする抑止力という考え方にもとづいて保有されています。核兵器をなくしていくうえで、日本が武力によらない先駆的役割を果たすことが何よりも重要だと思います。
 私たち若い世代が被爆者のみなさんの思いと運動を引き継いで核兵器のない世界を実現するために全力で奮闘することを誓います。
 (7月31日、原爆犠牲者を偲ぶつどいで)

平和学校成功させる 愛知県平和委員会青年学生部 澤村暁世さん

 『愛知県平和運動史』発刊に際し、先輩たちのがんばりが積み重なってきたのだと感じました。
 青年は「今の世の中は生きにくい」「なぜ原発が再稼働するのか」などの疑問が積み重なって、シールズをはじめとする青年運動になってきたと思います。
 運動史の年表にも青年平和学校が愛知からはじまったと書いてあります。この学校は「ピースエッグ」の名前で、9月に大阪で7年ぶりに開催されます。青年が平和を考えるきっかけをつくるためにピースエッグを成功させたい。
 (7月30日、『愛知県平和運動史』発刊のつどいで)