愛知民報

【16.08.14】環境団体が名古屋市長に要請 リニア新幹線工事に反対

 
 愛知県内の環境団体や公害病患者団体などでつくる「健康と環境を守れ!愛知の住民いっせい行動」実行委員会(野呂汎会長)は5日、河村たかし名古屋市長との交渉をおこないました。
 リニア中央新幹線の問題で実行委員会は、「計画自体に反対」という態度を表明。そのうえで、6月にJRが沿線住民を対象にした工事説明会をおこなったトンネル工事の作業基地「名城非常口」(名古屋市中区三の丸)について、騒音・振動などが発生する可能性を指摘。市がJRを指導するよう求めました。
 名城非常口は、三の丸の官庁街の名城東小公園につくる深さ90?、直径40?のたて穴。建設資材や土砂を運ぶ車両の台数は最大1日200台と想定されています。JRが発表したルートは名城病院を周回し、中央走行式バスレーンがある出来町通を経由します。
 実行委員会は、市の外郭団体が行う名古屋駅周辺のリニア用地の買収交渉で、住民から「住み続けられない」と苦情が出ていることを紹介。慎重な対応を求めました。河村市長は「一度JRに話をします」と述べました。
 また実行委員会は、弥富相生山線など長期間未着手になっている都市計画道路廃止の決断を求めました。