愛知民報

【16.07.17】参議院選挙 日本共産党 改選議席倍増 比例たけだ良介さん当選 記者座談会 (上) 市町村別得票一覧

 
 A 10日投開票の参議院選挙は、全国32の1人区で野党共闘が成立し11選挙区で野党統一候補が勝利した。日本共産党は、改選3から6に議席倍増を果たした。
 まず野党共闘から。

共闘?効果?発揮

 B 野党と市民の共闘で統一候補を擁立して国政選挙をたたかったのは国政史上初だ。野党統一候補が11の1人区で安倍自公連合の自民党候補を打ち負かした意義は大きい。画期的だ。
 C 「毎日」は、「選挙協力は単純な『足し算』以上の効果を生んだといえる」と分析した。公明支持の23%が野党統一候補に投票したと書いている。
 B 「朝日」によると無党派層の56%が野党統一候補に投票した。野党共闘が継続・発展すれば、勝利が広がる可能性がある。
 C 愛知選挙区は定数4の複数区で野党共闘の効果を実感的につかみにくいが、野党プラス市民の共闘の意義と力はすごい。
 B 共産党は、野党・市民共闘の「最初の挑戦としては大きな成功」との声明を出した。

党史上2番目

 A 政党選択の比例代表で共産党は、601万票(得票率10・7%)を獲得し、5候補が当選した。1998年参院選の約819万票につぐ党史上2番目の得票だった。
 B 目標とした比例全国850万・県内43万票には及ばなかったが、今回の県内比例得票は31万1967票で、やはり愛知の党史上2番目。前回より4万8千票近く伸ばした。
 C 県内の政党別の比例得票で、共産党は自民、民進、公明に次ぐ4位だが、名古屋市内16区のうち8区で公明党を上回った。共産党には、大いに“伸びシロ”があるね。
 B 愛知県をふくむ東海・北陸信越9県を活動範囲とする、たけだ良介候補が激戦を制して当選した。安倍政権と対決する国会論戦が楽しみだ。
 A 今回の前進で、日本共産党国会議員団は衆議院21議席、参議院14議席の計35議席となった。政治を変える推進力がパワーアップしたね。 

反共攻撃打破

 A 与党側は、野党共闘と共産党への攻撃に終始した。
 B 日本共産党は、「野合」攻撃にたいし安保法制廃止・立憲主義回復という大義に立つ共闘だと反撃した。
 C 与党側は自衛隊問題を持ち出したが、日本共産党は「違憲か合憲かではなく、海外派兵の是非が争点だ。災害救援でがんばった自衛隊員を海外の戦地へ送らない」と訴えた。自衛隊基地のある小牧市、春日井市、豊川市、名古屋市守山区で共産党は得票を伸ばした。
 A 激烈な野党攻撃や日本共産党攻撃とたたかって勝ちとられた野党共闘と日本共産党の前進は大事な意義をもっているね。

すやま初美さん 捲土重来めざす

愛知選挙区(改選数4)で、日本共産党の、すやま初美さんは議席に及びませんでしたが、健闘しました。前回の参院選で本村伸子氏が獲得した約27万1000票から約3万1000票を上積みしました。
 すやまさん(写真左)は、結果判明から一夜明けた11日朝、名古屋市の金山総合駅前で本村伸子衆院議員、西山あさみ名古屋市議らとともにマイクを握り、公約実現に取り組む決意を語り、支援を呼びかけました。

第24回参議院選挙市区町村別確定得票

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