愛知民報

【16.07.10】愛知県中部空港島内に大規模展示場を計画 赤字・税金投入の不安

 
 日本共産党の、しもおく奈歩県議は6月24日におこなわれた県議会6月定例会振興環境委員会で、県が2019年9月開業をめざしている大規模展示場計画の見直しを要求しました。
 県は、中部国際空港(常滑市)の空港島内に大型展示場を建設する計画。展示面積は6万平方?で総事業費は約349億円。2020年の五輪開催にともなって首都圏で開催ができなくなる多くのイベントを呼び込むというもの。
 県は6月議会に、大規模国際展示場の事業費を5184万円増やす補正予算案を提出しました。
 しもおく議員は、「コスト削減、なるべくお金がかからないように」という県側の主張を「言い訳であり通用しません」と批判。さらに、空港と展示場を屋根つきの回廊で結ぶことや展示面積の拡張の構想が報じられていることに触れ、「事業費が膨れ上がっていくことは明らか」と警告しました。
 しもおく議員は、毎月4万平方?規模の展示会を開かないと収支が合わないという県の試算をとりあげ、「そんなことが果たして可能でしょうか」と疑問を投げかけました。また、しもおく議員は、2月議会で県が「当県最大のポートメッセなごや(名古屋市港区)の展示面積の3万4000平方?を上回る規模の展示会は開かれたことがない」と答弁したことに触れ、「赤字・税金投入の不安はぬぐいきれない。『財政難』というなら、大型事業は凍結すべき」と主張しました。