今すぐ1000円 1500円めざす
愛知県労働組合総連合は15日、最低賃金体験報告会をおこないました。
最低賃金体験とは、
愛知県の最低賃金である時給820円で実際に暮らしてみる取り組みです。
週休2日で月22日の就業で得られる収入14万4320円から厚生年金、健康保険、雇用保険、所得税、住民税を差し引いた11万8011円での生活を1カ月間体験するもの。
同体験に今年、170人の組合員が参加。参加者は全支出を家計簿に記入し、生活費が最賃を超えないよう努力しました。162人が支出が収入を上回る赤字に。
報告会では次々と最低賃金生活のきびしい実態が報告されました。昼夜ダブルワークのパート保育士の尾崎よしみさんの収支決算は3万6633円の赤字。「車を持たず、お化粧はしない。保育所の安い給食を食べ、大きな買物はしないのに赤字になりました」と語りました。
組合員から寄せられたコメントによると、体調を崩したときに医療費を支払うとたちまち赤字になってしまうことも浮き彫りになりました。
最賃生活体験の結果は愛労連が昨年おこなった、20代男女とも時給1300円以上が必要になるという最低生計費調査の結果とともに、愛知労働局や県地方最低賃金審議会に提出されます。
愛労連は今後、いますぐ時給1000円以上、1500円の最賃実現をめざし、街頭座り込み宣伝行動やハンガーストライキに取り組みます。