社会保障制度の充実と医師・看護師・介護職員の抜本増員を求めるデモ「ドクター・ナース・介護ウェーブ」が9日、名古屋市内で行われ、約80人が参加しました。愛知県医療介護福祉労働組合連合会(愛知県医労連)、愛知県民主医療機関連合会などが主催しました。
林信悟愛知県医労連書記長は「医療・介護職場では人材不足と過密労働で離職者が絶えません。よりよい医療・介護を提供するため、働きやすい職場環境を実現したい」とあいさつ。小松民子愛知県社会保障推進協議会事務局長は、国が進める医療機関窓口負担増や施設からの利用者追い出しを批判。「患者や利用者は不安でいっぱいです。命を守る制度を充実させる運動に全力をあげましょう」と訴えました。
今月就職したばかりの22歳の病院事務職員は「社会保障の制度を現場で生かせるようがんばりたい」と話していました。
安倍内閣与党の自民・公明と、おおさか維新の会は3月、共産、民主、維新、生活、社民の5野党(当時)が衆院に共同提出していた介護職員の賃金引き上げ法案を否決しました。安倍政権の「介護離職ゼロ」は看板倒れです。