本村伸子衆院議員は2月25日、衆院予算委員会第4分科会で障がいのある子どもたちが通う特別支援学校の大規模化、狭あい化について質問しました。
本村議員は、「愛知県立三好特別支援学校の校舎は築40年で、壁の塗装ははがれ、廊下はひび割れている状態。教室の温度は、冬はマイナス4度、夏は40度を超え、授業に集中できない」など老朽化を指摘。
また、「180人の定員として開校した同校の生徒数は、現在は426人もの生徒が通っており、音楽室などの特別教室をはじめ倉庫まで普通教室に転用している」と過密化の現状を告発しました。
さらに、同校は「豊田市、みよし市、日進市、豊明市、長久手市、東郷町という5市1町の広大な地域から生徒たちが通っている。差別的な扱いではないか」と追及しました。
本村議員は、愛知の特別支援学校の大規模化を指摘。全国の大規模校の1位から5位のうちに愛知の学校が4校も入っていることを示しました。
馳浩(はせ・ひろし)文科相は、「愛知はひどい。ぜひ視察に行きたい」と答弁しました。
馳文科相は3月19日、愛知県立三好特別支援学校を視察しました。本村議員は視察に同行しました。
視察後、馳文科相は「ここも夏は相当暑いでしょう。冷暖房の整備については国も予算をつけて整備したい」と述べ、老朽化、教室不足などは「愛知県と相談し、子どもたちのために考えたい」と話しました。
県議会 「老朽施設は改修、増築する」わしの県議に教育長答弁
日本共産党の、わしの恵子県議は3月4日、県議会で、特別支援学校の老朽化、教室不足などの問題を取り上げました。
わしの議員は、愛知県の生徒1人あたりの特別支援学校予算は全国44位(2013年度)と最低水準であることを指摘。教育予算増額を求めました。
日本共産党の本村伸子衆院議員が行った質問で、馳文科相が「愛知の特別支援学校はひどい。愛知は財政が厳しいとはいえない」と答弁したと紹介し、県の支援を求めました。
県教育長は「教室不足は喫緊の課題」「老朽化した施設は改修、増築の計画を立てる」と答弁しました。
衆議院予算委員会第4分科会(2月25日)本村議員に対する馳浩文部科学相答弁(要旨)
…ちょっとひどいですね。同時に、恐らくこの学校だけではないのではないかと思います。
愛知県の大村知事は私もよく存じておりますが、一度私がこの学校に視察に参りまして、ちょっと知事に文句を言いたいと思います。
視察にも行きたいと思いますから、私が視察に行くときには委員もぜひついてきてください。よろしくお願いします。