愛知民報

【16.03.20】南海トラフ巨大地震 防災・減災考える 名古屋でシンポジウム

 南海トラフ巨大地震による甚大な被害が予想される名古屋で東日本大震災の犠牲者を追悼し、防災・減災を考えるシンポジウムが11日行われました(写真)。主催は同市で反原発の集会などを開いてきた「3・11を明日につなげる実行委員会」。
 東日本大震災の被災地復興支援活動の経験交流や、南海トラフ巨大地震から住民の生命、財産を守る方策を語り合いました。
 福和伸夫名古屋大学減災連携研究センター所長が講演。同氏は、家具の固定と防火で、地震の揺れと火災による命の危険を避けることや避難生活用の水、食料、日常生活用品の備蓄を強調。「自分の命は自分で守ろう」と呼びかけました。
 郷土史書を発行する出版社の編集長は、「災害の歴史が地名に反映している」と指摘しました。
 瑞穂区の女性(43)は「阪神・淡路大震災で被災しました。水や食料の備蓄は欠かしていません」と話していました。