大学の学生自治会でつくる全日本学生自治会総連合はこのほど、昨年集めた学費と就職活動に関するアンケートの集計結果を「学費・雇用黒書」にまとめました。全国36大学の学生が同アンケートに答え、高学費、奨学金返済、?ブラックバイト?による生活破壊に不安を覚えている実態が明らかになりました。
愛知県にある日本福祉大学ではアンケートに答えた516人の学生のうち、412人が学費について「親に負担をかけてつらい」と答えています。
「奨学金を借りている」と答えた学生は半数を超える309人。うち96人が有利子。奨学金を借りる理由は「学費」と答えたのが144人、87人が「生活費」と答えました。 借りていない理由で最も多いのは「返済が不安だから借りていない」でした。
「アルバイトをしている」と答えたのは377人。その理由は「学費」105人、「生活費」197人。
「学業との両立が難しい」46人、「シフトが勝手に組まれる」26人。
過度のアルバイトに依存せずには生活できず、その影響から勉学に支障が生じていることが浮き彫りになっています。