愛知県が管理・運営している県営名古屋空港で軍用機の事故が頻発しています。同空港は民間機と自衛隊など軍用機が滑走路を共用しています。
同空港は2005年の中部国際空港開港にともない、県営化されました。民間定期便は中部空港に移り、同空港の主役は自衛隊機となりました。空港管制の担当は、国土交通省から防衛省に変更されました。2011年には管制塔も滑走路東側の小牧基地内に移されています。
この1年半の間でもトラブルが発生しています。小牧市と同市議会が事故防止を求めた小牧基地司令あての申し入れによれば、部品の脱落など、住民を直撃すれば生命に関わる事故も含まれています(表)。
開港後の事故・トラブルの件数について本紙は愛知県航空対策課に問い合わせましたが、「まとめていない」という回答でした。
2007年10月には滑走路に隣接する三菱重工小牧南工場で整備中のF2戦闘機が離陸に失敗。滑走路に墜落しました。同年11月には米海軍F18戦闘機が緊急着陸。滑走路の誘導灯を破損しました。
日米両政府は、小牧南工場を自衛隊、米軍、韓国軍などが使用する新型戦闘機F35のアジア・太平洋地域の整備拠点とすることを合意しました。同空港の兵たん機能の強化です。
F35整備拠点化について日本共産党の愛知県議、豊山町議は議会で自治体の認識をただしています。
同党の本村伸子衆院議員は4日、愛知県と基地周辺自治体から聞き取り調査を行いました。