愛知民報

【16.02.14】NHKの戦争法報道 「安倍首相の広報官」

 自由な言論の保障、公正な報道現場の実現を求め報道人や市民が共同する「NHKを考える東海の会」は6日名古屋市内で、昨年の戦争法強行に関連する報道を検証する集会を開き、約140人が参加しました。
 「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表の醍醐聰(だいご・さとし)東京大学名誉教授が講演。政府の発表を無批判に垂れ流すことで、戦争法を強行した政府・与党を免罪したNHKと、独自調査も使って戦争法の中身や背景まで紹介した民放を比較。「NHK政治部記者は安倍首相の広報官と成り果てた」と述べ、公共放送としてのNHKを抜本的に改革するため、声を上げることを呼びかけました。
 また、醍醐氏は戦争法やTPPに反対する国会前集会に参加した経験に触れ、「市民一人ひとりが自分の言葉で『おかしいことはおかしい』と語ることが大切。全国のNHK抗議行動に連帯しよう」と述べました。
 同会は戦争法(安保法制)強行に反対するたたかいが大きく広がるなか、「国会前集会を報道せず、政府広報のようなニュースを繰りかえすNHKの現状を憂慮」し、昨年7月に結成。
 11月6日にはNHK名古屋放送局長あてに抗議の申し入れを行っています。同要請に対しNHK側は「個別の編集判断について答えない」という態度です。
 集会であいさつした同会の池住義憲会長は「NHKは安倍政権の不都合なことは報道せず、一方的。有権者が公正な情報を得られるようにしなければならない」と述べ、参院選で明文改憲に暴走する安倍自公政権の動きを厳しく批判しました。