総務省は11月27日、大村秀章愛知県知事の政治資金団体「秀成会」と「大村ひであき後援会」の2014年度の政治資金収支報告書を公開しました。同報告書によれば、両団体の昨年度収入の合計は1億5881万円。前年度比1・7倍でした。
収入の86%は、政治資金パーティーによる収入です。秀成会が14年5月に開いたパーティーで集めた会費は6435万円余。大村ひであき後援会は同年10、11月にパーティーを開き、あわせて6695万円余を集めています。
秀成会から「寄付金」として支出されたお金は1599万5000円。うち計280万5000円が13人の県議の後援会と政治団体に寄付されています。
最も多かったのが自民党の岩村進次県議(一宮市選出)。岩村県議が代表を務める「自由民主党愛知県一宮市第二支部」に55万円、政治資金団体「進友会」に25万円が支払われています。
知事と議会は相互にチェックする関係にあります。知事から県議への寄付は、「議会の行政チェック機能を弱める」と批判が上がっています。