愛知民報

【15.12.06】蒲郡ラグーナテンボス 「黒字」というが… 蒲郡市が巨額交付金 1年で2億7400万円

 
 蒲郡市海陽町でリゾート施設を運営する「ラグーナテンボス」は11月16日、第2期(2014年10月から15年9月)の業績を公表し、6億8200万円の経常利益を上げたことを明らかにしました。同利益には蒲郡市から交付されている「運営事業交付金」2億7400万円が含まれています。
 ラグーナテンボスは大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS・東京都新宿区)の子会社。愛知県が計61億円余を出資し、経営破たんした第3セクター・蒲郡海洋開発が運営していた「ラグーナ蒲郡」のうち、テーマパーク「ラグナシア」、商業施設「フェスティバルマーケット」、海洋療法・宿泊施設、温泉施設を5億円で買収。14年8月から同社が運営しています。
 蒲郡市は昨年6月、総額30億円の「運営事業支援交付金」を10年間ラグーナテンボスに交付する条例を制定しました(日本共産党は反対)。
 交付金は分譲地などを含むラグーナ地区(海陽町)全体の固定資産税・都市計画税相当額から算定され、ラグーナテンボスに交付されます。
 日本共産党の、ひえの佳代蒲郡市議は「ラグーナテンボスが納めた税金以上のお金が交付される大盤振る舞いです。市は市民プールなど公共施設を統廃合しています。財源は市民に回すべき」と指摘しています。