立憲主義・民主主義・平和主義を破壊する安倍政権を打倒し、戦争法の廃止をめざす運動が発展しています。9月27日に名古屋駅前でおこなわれたSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)TOKAI(東海)の街頭宣伝には約1500人が集まりました。日本共産党が19日発表した「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」実現の提案に賛同が広がっています。
「あきらめない」 運動継続の決意相次ぐ
9月27日のSEALs TOKAI(シールズ東海)の街頭宣伝は、戦争法の採決強行後初めての行動。
参加者は、「安倍やめろ」「憲法守れ」「国民連合政府賛成」などと書かれたプラカードを掲げ、「選挙に行こうよ」「デモに行こうよ」「野党はがんばれ」「賛成議員は落選させよう」などと元気なコールを繰り返しました。
シールズ東海のメンバー、海老原陽奈さんはスピーチで「先人たちが作った民主主義、立憲主義、戦争しない、武器を持たない信念をあきらめてはいけない。人びとがデモに集まることが大きな力を持ちます。継続的にやりましょう」と呼びかけました。
他のメンバーも「私たちが声を上げないと国会を変えることはできない。声を届けてくれる議員を選ぼう」「自民党は感じが悪いと思ったら、新しい議員を選ぼう」「来年の参議院選挙は改憲が争点。議論を重ねよう」などと声をあげました。
池内了名古屋大学名誉教授がゲストとして招かれました。池内氏のスピーチの一部を紹介します。
共産党の提案使おう 池内了名古屋大学名誉教授
安倍首相はおじいさんの岸信介元首相より悪い政治家だと思っています。第1次安倍政権は、教育基本法改悪、防衛庁の防衛省への昇格をやりました。
第2次安倍政権では、特定秘密保護法、武器輸出の規制緩和、労働者派遣法改悪、残業代ゼロ法、TPP、沖縄・辺野古の新基地建設、原発再稼動、集団的自衛権行使容認の閣議決定、そして戦争法と悪政ばかりです。放って置けません。
安倍政権は、憲法そのもの、憲法学者の意見、国会の慣例を無視しました。民主主義・立憲主義の破壊です。
戦争法反対のたたかいを通して、国民は「立憲主義」という言葉を学びました。国民の中に深く定着しました。安倍首相は戦争法を強行して敵を増やしたのではないでしょうか。
共産党が発表している国民連合政府の提案も使って、民主主義、立憲主義破壊の安倍政権は、何としてもつぶさなければならないと思います。
国会議員が共闘呼びかけ 「立憲主義を取り戻そう」
SEALDs TOKAIの街頭宣伝で、ゲストとして、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員、本村伸子衆院議員、民主党の近藤昭一、山尾志桜里の両衆院議員が参加。4氏は安倍政権打倒、戦争法廃止、立憲主義回復の共闘を呼びかけ、聴衆から大きな拍手が寄せられました。
小池氏の訴えの要旨を紹介します。
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与党は暴力で、明らかに憲法違反の法律を強行しました。これでは日本は民主主義の国でなくなります。
戦争法反対のたたかいを通じて大きな財産をみなさんから頂きました。たたかいが全国に広がりました。「野党はまとまれ」「野党はがんばれ」の声が大きく広がりました。
野党の党首会談は6回行われました。民主主義、平和主義、立憲主義を取り戻すために野党が力を合わせることが確認されました。
戦争法を絶対に廃止しましょう。憲法が権力者をしばる、国会議員をしばる、総理大臣をしばる立憲主義を取り戻しましょう。たたかいはこれからです。 日本共産党は、野党と国民が力を合わせ、新しい政府をつくろうと提案しました。参院選、総選挙での選挙協力も提案しました。
安倍政権を打倒して戦争法と集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回する政府を実現しましょう。
みなさんの声を受け止めるのが政党の責任です。戦争法をつくったのが間違いだったと安倍首相が涙を流すような結果をつくろうではありませんか。
「野党がんばれ」の声を広げてください。新しい歴史を作るために力を合わせようではありませんか。