愛知民報

【15.07.05】ファシズムと一体の安倍・戦争法案 怒りの世論広げ廃案に

言論弾圧 自民党会合に愛知の衆院議員

 25日、自民党本部内でおこなわれた安倍首相を支持する同党の若手議員の会合で、出席議員らから安倍政権に批判的な報道にたいし「マスコミを懲らしめる」「沖縄の2紙をつぶせ」など言論弾圧発言がでました。
 報道によると、この会合には、愛知1区・熊田裕通、比例東海・青山周平(2014年衆院選で愛知12区に重複立候補)、池田佳隆(同愛知3区)の各衆院議員が出席していました。
 「憲法と平和を守る愛知の会」は27日、名古屋市の栄、名古屋駅、金山駅で街頭宣伝をおこない、「戦争法案は言論弾圧のファシズムと一体。必ず廃案に」と力をこめました。

武力行使 小牧基地空中給油機 戦闘発進機に給油 日本共産党 塩川衆院議員が追及

 
 中谷元・防衛相は6月26日の衆院安保法制特別委員会で、航空自衛隊の空中給油機が「戦争法案」では集団的自衛権の行使として戦闘発進中の米軍機などへの空中給油が可能になることを認めました。日本共産党の塩川鉄也議員への答弁。
 塩川議員は、同機が運用開始された2010年には日米空中給油訓練に関する覚書が改定され、自衛隊の空中給油機から米軍機への燃料供給を可能にするとともに、行動範囲が米国西海岸からインド洋に至る「米太平洋軍の担任地域」に拡大されてきた経過を指摘。「今回の法案で、空自空中給油機から米軍機への給油が可能となる。自衛隊の空中給油部隊は米軍機への給油のためにつくられたと指摘されても当然」と批判しました。
 愛知県営名古屋空港を使用する空自小牧基地には日本で唯一の空中給油部隊があり、KC767空中給油機を運用しています。
 同機は、米軍実施の米国アラスカ州での軍事演習に空自F15戦闘機とともに参加。現地では日米両軍機への給油訓練をおこなっていると見られます。
 集団的自衛権を行使できるようにする戦争法制ができると、小牧基地の部隊は実戦でも「地球の裏側」まで出動し、戦闘爆撃機による空爆を支える空中給油活動を担うことになります。

?列島騒然?へ 県内各地で行動 春日井で市民集会 「憲法9条守れ」

 
 全国でも県内でも安倍政権の戦争法案に反対する世論と運動が急速に広がり、「列島騒然」という劇的な状況が生まれています。
 若者、女性、法曹界、学者・有識者、宗教者ら多彩な人々が立場を越えて運動に参加。世論調査では戦争法案反対が多数になっています。愛知県弁護士会は6月に名古屋市内で4000人を集めて集会。小牧基地に隣接する春日井市では「9条守れ」のデモがおこなわれるなど、県内各地で集会やデモ、宣伝署名活動が展開されています。犬山市の集会には石田芳弘元市長が参加。江南市では日本共産党、民主党、社民党の市議が合同の街頭演説。民主青年同盟は金山駅前でラップのリズムに乗せて「憲法違反の総理はイラナイ」などと訴え、県内各地の民主商工会は6月末から一斉宣伝行動を展開しています。
 豊明市、碧南市、扶桑町、知多市、犬山市で戦争法案に「反対」または「慎重審議」を求める意見書が採択され、さらに広がる勢いです。
 日本共産党愛知県委員会は6月に1週間で1000カ所の駅頭宣伝を実施するなど総力をあげています。