日本共産党愛知県委員会は5日、来年夏の参院選の愛知選挙区に、すやま初美さん(36・新)を擁立することを発表しました。参院選では「海外で戦争する国」へ憲法改定をねらう安倍自公政権と平和を求める国民世論が激突します。「自共対決」のもと、日本共産党は比例代表選挙での躍進とともに、愛知選挙区での勝利をめざします。
「議席奪還のチャンス」
すやま初美さんは5日愛知県庁内で、石山淳一同党県書記長とともに記者会見しました。
すやまさんは「海外で戦争する国づくりに反対する幅広い声が日本共産党に寄せられている」と述べ、「国会で審議が行われている戦争法案を廃案に追い込むために全力をあげる」と語りました。
安倍首相が来年参院選で憲法改定を発議できる3分の2の議席を与党で占めようとしていることに触れ、「私が愛知県で共産党議席を勝ち取ることが平和憲法を守り抜く大きな力になる」と立候補の決意を述べました。
また、すやまさんは長時間過密労働の経験にも触れ「ブラック労働の根絶に力を尽くす」と表明しました。
石山氏は、「愛知選挙区で1998年に八田ひろ子さんを当選させた経験があり、議席獲得の条件を切り開くことはできる」と語りました。
実績あり 1998年八田さん当選
日本共産党は、同党の「第2の躍進」期にあたる1998年の参院選で、比例代表で820万票・8議席、選挙区では愛知をふくむ7選挙区で議席を獲得しました。
愛知選挙区では、同党の八田ひろ子さんが自民の現職大臣を押さえて当選。“自共対決”にせり勝ちました。同選挙区での日本共産党の勝利は史上初。同党愛知県委員会の岩中正巳委員長は「保守王国といわれた愛知に新しい政治の流れが生まれた歴史的瞬間」と語ります。
八田議員の国会発言・質問回数は169回に及び、法案の議員提出件数は2004年参院改選議員のなかで第1位。
自然破壊の開発計画の変更とオオタカのすむ瀬戸「海上の森」や名古屋港・藤前干潟の保全、トヨタなど大企業のサービス残業の是正と447億円にのぼる残業代の支払い、DV防止法の制定など、国政と愛知を動かす実績をあげました。
「第3の躍進」期の今日、日本共産党は一昨年の参院選、昨年の総選挙での連続躍進を発展させ、来年の参院選では比例850万票獲得、愛知選挙区必勝の構えです。