日本共産党議員団 県平和委員会が抗議
安倍政権が米国の戦争に自衛隊を地球規模で参戦させる集団的自衛権行使の「戦争立法」をたくらむなか、海上自衛隊の潜水艦救難母艦「ちよだ」(3650?)が4月24日名古屋港に入港し、一般公開されました。
入港に先立つ21日、日本共産党の愛知県議団と名古屋市議団は名古屋港管理組合(管理者・河村たかし名古屋市長)に、入港を拒否するよう申し入れました。翌日には県平和委員会などが抗議しました。
潜水艦救難母艦は、潜水艦の事故時の乗員救出や潜水艦へのミサイル、魚雷などの兵器や戦闘糧食の補給をおこないます。「ちよだ」は、海自横須賀基地所属の潜水艦隊の指令艦。マラッカ海峡方面の「シーレーン(海上交通路)確保」を目的とする他国軍との共同訓練で中心的役割を果たしています。
名古屋港は愛知県と名古屋市が管理組合方式で共同管理する貿易港ですが、軍用艦船の入港が増えています。
伊勢湾内では中東地域への出動をにらんだ海自の大規模な機雷戦訓練が実施され、日米の掃海艇が名古屋港に入港しています。伊勢湾の外洋では日米共同の対潜水艦作戦訓練がおこなわれています。
平和と憲法を守る港区連絡会の青山公平代表は、名古屋港への軍用艦船入港の増加について「軍事利用を既成事実化するもの。安倍政権の戦争する国づくりと一体」と警戒しています。
近年名古屋港に入港した自衛隊艦 米軍艦
2012年5月 海自護衛艦「ゆうぎり」
同7月 海自護衛艦「せんだい」
同8月 海自練習艦「しらゆき」
2013年8月 海自護衛艦「あきづき」
同9月 米海軍イージス艦「ヒギンズ」
2014年2月 海自掃海艇「つのしま」
同5月 米海軍掃海艇「アヴェンジャー」