連日街頭で宣伝 憲法と平和を守る愛知の会
会期末がせまる今国会中に集団的自衛権行使を容認する解釈改憲の閣議決定をねらう安倍政権にたいし、「戦争する国づくりを許さない」と街頭宣伝が行われています。
県内の平和団体や労働組合、日本共産党、新社会党、社民党の各党が参加する「憲法と平和を守る愛知の会」は14日、名古屋市中区栄で「戦争する国づくり」を許さない２時間のロングラン宣伝を行いました。
日本共産党の林信敏県副委員長は「集団的自衛権行使とは海外で外国のために戦争をするということ。日本の若者を戦場へ送ってはならない」と訴えました。
同党愛知県委員会も連日宣伝しています。「憲法を自分の解釈で変える安倍さんのやり方はおかしい」と道行く人が憲法改悪反対の署名に応じています。
９条と両立せず 阪田元内閣法制局長官
「なんぶ法律九条の会」が14日名古屋市内で行った講演会で、阪田雅裕元内閣法制局長官は、集団的自衛権の定義に触れ、「自国が攻撃されていないにもかかわらず、日本と密接な関係のある国のためとして武力行使を行う権利のこと。容認するということは歯止めなく普通に武力行使ができる国になる」と強調しました。
「限定的行使」論について「武力行使とは戦争をするわけです。相手国の反撃があります。『ちょっとだけ行使する』なんてことはありえない」と指摘しました。
内閣法制局が憲法や他の法律などとの整合性をチェックしないとどんな法案も国会に提出できないことを説明した後、阪田さんは「この集団的自衛権については憲法９条をどのように読んでも出てこないもので、私としては『違憲になります』という意見をつけて内閣に送り返してもいいんじゃないか」と述べました。