愛知民報

【14.04.27】ジュゴンの海を埋め立てないで あいち沖縄会議 辺野古の基地建設を批判

 愛知県で沖縄に関心を持つ個人や市民運動が連帯する「あいち沖縄会議」は10日、名古屋市内で沖縄県・辺野古沖への普天間代替基地建設に反対する集会を開きました。「環境弁護団」の籠橋隆明弁護士が、日米の環境団体が米国防省を相手どっておこした「米国ジュゴン裁判」の状況を報告しました。
 米国文化財保護法(NHPA)は、米政府に、世界各国の文化財を保護するよう求めています。日本の文化保護法によって保護されている天然記念物ジュゴンもNHPAの保護対象です。
 同裁判は、米サンフランシスコ連邦地方裁判所に、米政府は同基地建設にあたってジュゴンに配慮しておらずNHPA違反であると訴えています。
 2003年9月に提訴、08年1月に裁判所は米連邦政府の行為はNHPAに違反し違法であると中間的な判断を示しています。
 籠橋氏は、沖縄の海には絶滅危惧種であるジュゴンが生き残ることができる自然が残されていることを強調。「日本の環境アセスメントが終了し、辺野古沖の埋め立て工事は秒読み段階」と基地建設の動きを厳しく批判。ジュゴンを守り基地のない沖縄を実現する運動を呼びかけました。