トヨタ自動車の職場で活動する日本共産党トヨタ自動車委員会は、インターネットを活用して労働者と交流しています。
トヨタで働く8万人を視野に、職場ブログを2010年10月に開設して毎日更新。アクセスは30万回以上、記事へのコメントも1700を超えました。
記事は、安倍内閣の暴走など国政問題、トヨタ労働者の実情、身近な職場の話題、日本共産党の紹介など多岐にわたります。
ブログへのコメントが要求実現につながった例もあります。
期間従業員から「食堂で食べたいメニューがすぐ売り切れる。残飯を食べる気分で働く士気が下がる」という声が寄せられました。党委員会はすぐに、改善キャンペーンを張りました。その後、食堂と労組役員との話し合いが持たれ、メニューの見直しや品切れ防止が実現しました。
同党委員会の酒井俊一さん(63)は「トヨタの職場でも労働者の要求は渦巻いています。言う場所や方法がないだけです」と指摘します。
トヨタは14兆円を超す内部留保を持つ一方で賃金のベースアップが5年連続ゼロ。その背景に、労働組合の労使協調主義と特定政党支持があります。
「内部留保とは何か」の連載や、労組に民主党支持押し付けをやめさせるキャンペーンを行ったところ、ブログに「こっそり共産党に投票しました。これが私の正義」という声が寄せられました。
酒井さんは「インターネットの活用は職場変革の大きな可能性を秘めています。労働者の要求や感情に寄り添い、苦楽をともにすることが、職場での多数派を実現し労組を変えることに役立ちます」と話しています。