旧日本軍「慰安婦」被害者の尊厳回復と日本政府の謝罪など問題解決をめざす第11回「慰安婦」問題とジェンダー平等ゼミナールが21日、名古屋市内で開かれました。
同ゼミナールは発足から3年余にわたり、学習、調査、被害者の証言集会などに取り組んでいます。
吉川春子代表(元日本共産党参院議員)があいさつ。日本政府がいまだに慰安婦問題で謝罪も補償もしないばかりか、侵略戦争を正当化する動きを強めたり、安倍首相が慰安婦強制連行の否定発言をしたことを厳しく批判し、「慰安婦問題で政府の謝罪がない限り、日本の男女平等、民主主義も達成できない」と訴えました。
井川一久さん(元朝日新聞那覇支局長、サイゴン支局長)が「戦争の中の女性」と題して講演しました。
アメリカのベトナム侵略戦争などで、ジャーナリストとして目の当たりにした戦場について「ソンミ村虐殺事件のようなことは各地であり、まず女性と子どもが犠牲になった。女性は強姦された上に殺された。とくに不正義の戦争がそうだ」などと述べました。
元「慰安婦」被害者の証言をもとにした映画「終わらない戦争」も上映されました。