愛知民報

【13.09.15】消費税増税 4月実施中止を 日本共産党一点共同を呼びかけ

 日本共産党が5日に発表した「『4月からの消費税増税中止』の一点での共同を呼びかけます」のアピールに、県内でも各界から歓迎する声が寄せられています。同アピールは、「増税中止」は国民多数の声▽所得が減り続けるなかで史上最大の増税を実施したら、暮らしも経済も破壊される▽消費税を増税しても財政は良くならない――と指摘。「来年4月からの消費税増税中止」の一点で一致するすべての政党、団体、個人に共同を呼びかけています。

 
 日本共産党愛知県委員会は、本村伸子常任委員と八田ひろ子元参院議員らが経済団体にアピールを届け、共同を申し入れています。
 6日には愛知県商工団体連合会と懇談。鵜飼稔事務局長は、消費税増税反対の自動車パレード、県と自民党県連への申し入れの計画を紹介し「消費税増税は業者にとって死活問題です。広範な団体に呼びかけて阻止したい」と話しました。
 11日には愛知中小企業家同友会、13日には名古屋商工会議所と愛知県商工会連合会に申し入れ。今後も広範な団体と懇談します。
 本村、八田両氏と、さはしあこ名古屋市議は9日朝、名古屋市の金山総合駅前で同党のアピールを配布しながら「来年4月からの増税中止の一点で力をあわせましょう」と訴えました。

一刻も早く市民に 中村区で緊急共同宣伝

 
 名古屋市中村区の消費税をなくす豊臣の会、新日本婦人の会、日本共産党、消費税をなくす愛知の会は9日、安倍首相が10月1日にも消費税増税の判断を示すと報じられるなか、予定していた宣伝日を繰り上げ、同区内のスーパー前で、来年4月からの消費税増税の中止を呼びかける宣伝を行いました。

 買い物客(58)は「増税したらますます景気が悪くなる。増税中止は当然」と言い、消費税増税反対署名に応じました。

 「豊臣の会」の佐久間洋子さん(70)は「もっと広範な市民に訴え、増税を断念させたい」と話しています。

消費税は弱い者いじめ 税理士 土屋賢一さん

 働く人の賃金が下がり、中小企業の収益が悪化している時期に消費税増税はとんでもないことです。廃業に追い込まれる業者が急増するでしょう。

 もともと消費税は、弱い者いじめで逆進性が強い。大企業へのゆきすぎた減税や富裕層への優遇を見直し、負担能力に応じた税制に改めるべきです。

 共産党が呼びかけたように、党派をこえた共同で来年4月からの消費税増税を中止に追い込むことが緊急に求められています。反対の声を大いに結集してがんばってほしい。

共産党の提案 大歓迎です 上川漁業生産組合組合長 江尻信之さん

 瀬戸市の上川養鱒(ようそん)場で、鱒(ます)の養殖と釣り、食事の事業を行う上川漁業生産組合の江尻信之組合長は「共産党のアピールは大歓迎です。来年4月からの消費税率引き上げは何としてもストップさせたい」と言います。

 これまでも消費税分は価格に転嫁せず、身銭を切ってきました。客には「鱒釣りに夢中になりすぎると代金が高くなります。食べられる分だけ釣ってください」と声をかけ、低料金で何度も足を運んでもらえるように努力してきました。

 組合の総会で話し合い、全組合員が消費税増税反対の署名運動に参加。この地域で活動する「消費税をなくす品野の会」が呼びかけた商店連名の消費税増税反対チラシに、養鱒場として名を連ねました。

 江尻さんは「消費税が予定通り増税されたら客が減って売り上げが下がるうえに、私たちが身銭を切る分が増えるだけです。共産党が呼びかけた一点共闘をぜひ成功させてほしい」と話しました。

 「商売人は不景気で苦しんでいる。商売を続ける展望が持てる政治をすすめてほしい。参院選で躍進した共産党に、大いに期待していますよ」

消費増税に反対です 全国商店街振興組合 坪井明治さん

 名古屋市中区で花屋を経営する坪井明治さん(全国商店街振興組合連合会理事長)は昨年6月13日、衆院社会保障・税特別委員会中央公聴会で意見陳述。

 日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が消費税増税反対の意見を述べたのに対し、「同じ意見です」と賛同し、「(増税阻止のために)よろしくお願いしたい」と応じました。