知多市の「行財政改革プラン2013」で、福祉・住民サービスの切り捨てがすすんでいます。市議会の日本共産党を除く会派・議員が市民犠牲のプランに賛成しています。
同市は、税収の減少傾向から14年度には収支不足になるとして、13年度から15年度までの3カ年で計15億円余の経費を削減。毎年度4億円の余剰金をつくる計画です。
「行革」攻撃の的にされているのは、市民の暮らしと健康を応援する事業。今年度は、高齢者福祉タクシー利用対象者の縮減、健康フェスティバルの廃止、公立・民間保育所保育料第3子無料制度の廃止、がん検診の無料対象者の年齢引き下げ、給水申込金の単価引き上げ、大気汚染自動測定局数の削減を強行。市民から悲鳴があがっています。
来年度には発達障害児通所療育施設の利用有料化、遺児手当の支給期間縮小、野外教育センターの廃止、再来年の15年度は、勤労文化会館サウナや新舞子プールの廃止など“切り捨て”が続行します。
その一方で、進出企業の固定資産税・都市計画税をタダにする奨励金制度を継続し、不要不急の中部国際空港への自動車専用道路・西知多道路建設を推進します。
市議補選 22日告示・29日投票 久野さん全力 「市政に福祉の心を」
市民犠牲の「行財政改革プラン」の続行を許すかどうかは、9月21日告示・同29日投票の知多市議補選の争点です。
立候補を予定している日本共産党の久野たきさん(61)は、市民犠牲計画にストップをかけ、市政に?福祉の心?を取り戻そうと、子育て支援の充実、旧知多市民病院の医療機能存続、国保税引き下げ、コミュニティバス拡充、地震・防災対策強化などを訴え、市民の期待を広げています。
久野さんが議会に進出し、同党の2議席回復・議案提案権獲得が実現すれば、「オール与党」体制に大きな風穴をあけ、市民の声が届く市政が前進します。
同市議補選は被選挙数2にたいし自民系新人、民主党前県議など4人の立候補が見込まれています。住民犠牲の「オール与党」と、暮らし応援の日本共産党の対決です。