7月21日の参議院選挙で、日本共産党は比例代表5議席絶対確保の目標を達成し、東京、大阪、京都の3選挙区でも勝利。改選3議席から8議席へと大躍進しました。非改選と合わせて11議席で議案提案権を獲得しました。1970年代と90年代後半につづく今回の躍進について、同党は「?第3の躍進の波?の始まり」とその歴史的意義を強調しています。
比例代表 歴史的得票
比例代表選挙で、日本共産党の全国得票は515万票(9・68%)。同党が参院比例で500万票以上を獲得したのは今回を含めて3回。歴史的な得票です。
県内は26万票。これも98年参院選の大躍進後の最高得票です。
“自共対決”
昨年の衆院選に現れた政党の力関係が大きく変化しています。
民主党は後退が止まらず、衆院選で約60万票をとった維新は32万票に大減票。みんなの党も後退しました。
一方、日本共産党は得票数・率ともに伸ばし、増税・改憲の安倍自公政権と対決する同党への県民の期待が示されました。
公明党抜き第3党
名古屋市内での日本共産党の比例得票は、維新やみんなを上回り、第4党に前進しました。
千種、昭和、熱田の3区では、公明党を抜き、自民、民主に次ぐ第3党になりました。
提案権生かす
3回目の当選を果たした比例代表選出の井上さとし参議院議員は「支援に感謝します。日本共産党参議院議員団は11議席になり、議案提案権を獲得しました。この力を大いに生かし、愛知の皆さんのご期待におこたえします」と語っています。
愛知選挙区 もとむらさん健闘
愛知選挙区で議席に及ばなかったものの、大健闘したのが、もとむら伸子さん。
消費税増税・年金削減反対、原発ゼロへのエネルギー政策転換、平和憲法擁護を訴え、前回の19万票から27万票に、8万票近く伸ばしました。
無党派支持14%
「朝日」の出口調査によると、無党派層の14%がもとむらさんを支持。自民党員や民主、維新の支持層も、自民の暴走阻止のためと、支持を表明しました。
反原発市民グループのメンバーはドラムを打ち鳴らし、“伸子コール”で盛り上げました。
もとむらさんは、インターネットで演説や選挙活動の動画を連日発信。若者から注目されました。
5区で上回る
名古屋市内では、3位当選の薬師寺候補と互角のたたかい。北、熱田、港、南、天白の5区では、薬師寺候補を上回る得票を獲得しました。
捲土重来期す
もとむらさんは選挙後の22日朝、佐々木憲昭衆院議員とともに金山駅前でマイクを握り、「大きくなった国会議員団と連携して、公約実現へ草の根の運動でがんばります」と、捲土重来の決意を語りました。