名古屋法律事務所の松本篤周(あつひろ)弁護士は7日、ちくさ反核・平和コンサート実行委員会が開いた学習会で講演し、自民党改憲案を「国民主権から天皇主権の国家に変え現憲法を破壊(=壊憲)するもの」と批判しました。
松本氏は、国民の人権を守るために権力を縛る憲法の目的を紙芝居で説明。「自民党はこれを壊し、天皇を日本の元首とし国民を縛ろうとしている」と述べました。
自民党改憲案は、9条改定で国防軍を設置し、日本を「戦争できる国」に変えて、現憲法の原点を否定するものと指摘しました。
そのうえで「自民党案は、人権尊重より『公益』を優先、社会保障における国の役割弱体化など、基本的人権を保障する憲法の基本理念を破壊するもの。天皇中心主義は侵略戦争を正当化し、古い価値観を復活させる歴史の偽造だ」などと力説。これを許さない、草の根からのたたかいを呼びかけました。