5日夜、名古屋・革新市政の会が開いた集会で、同会が推す名古屋市長選候補者の柴田たみおさんは、「また、危険な改憲論者が出てきました。私は憲法9条を生かし、子どもたちを戦争に送らない平和都市・名古屋をつくります」と力を込めました。
同日午後、自民党名古屋市議団が4月の市長選挙に同議員団所属の藤沢忠将氏(43)の擁立を決めたからです。
藤沢市議は改憲右派議員でつくる「日本会議名古屋市会議員連盟」の会長をつとめ、憲法改定、集団的自衛権行使、軍隊保持、日本の侵略戦争正当化を主張しています。
河村たかし市長も改憲右派。憲法改定、とくに交戦権否認の9条2項の廃止、戦争できる軍隊の保持を唱え、平和市長会に参加していません。
旧日本軍「従軍慰安婦」の強制性や南京大虐殺の事実を否定し、藤沢市議と同様に日本の侵略戦争を美化する歴史教科書の採用を主張しています。
安倍政権の改憲・国防軍路線に国民の不安がひろがり、世論の多数は改憲反対です。
改憲の河村、藤沢両候補にたいし、「憲法を守り生かす名古屋市政を」と訴える柴田候補の対決構図が浮かび上がってきました。
負担増に市民「ノー」
保育料や国民健康保険料の値上げを市民に押しつける河村たかし名古屋市長の2013年度予算案に、生活悪化に悩む市民から「負担増ノー」の声が上がっています。
保育料は2年連続の値上げで、保育園を利用する子育て世帯に総額8億6千万円の負担がのしかかります。
国民健康保険料は、保険料の算定方式を変更し、加入世帯の3分の1が平均3万3千円の値上げになります。
値上げ反対の市民運動が広がっています。