平和な国に声上げよう 許さない戦争への道 安保破棄実行委員会
安保破棄・諸要求貫徹愛知県実行委員会は17日、名古屋市で街頭宣伝を行い、「憲法改悪を許さず、米軍基地のない平和な日本を求める声をあげましょう」などと呼びかけました(写真)。
通行人にビラを配りながら、憲法改悪反対、即時原発ゼロ、オスプレイの配備撤回を求める署名を集めました。
愛知県平和委員会の高橋信理事長、愛知県労働組合総連合の田中知道副議長がマイクで訴えました。
両氏は、自民党と安倍晋三首相が集団的自衛権の行使や憲法9条改定、自衛隊の「国防軍」化を主張し、日本維新の会も改憲を公約していることを批判。
「集団的自衛権の行使とはアメリカと一緒に戦争すること。憲法9条があったから世界の国々から日本への信頼が寄せられ、経済の発展も実現できました。憲法改悪を許さないことは、国民の命と暮らしを守り、経済の平和的な発展の保障になります」と憲法9上の大切さを強調しました。
人権を侵害するな 秘密保全法に反対する愛知の会
弁護士や市民で作る「秘密保全法に反対する愛知の会」が10日、同法制定に反対する宣伝を名古屋市で行いました(写真)。
同法案は「国の安全」「外交」「公共の安全および秩序の維持」を対象に「特別秘密」を指定し、情報漏えいを最高懲役10年にするというもの。さらに公務員と家族、友人まで調査対象とする人権侵害が盛り込まれています。
国民が知るべき情報を政府が「秘密」指定すれば、市民が政府を監視することが困難になります。日本弁護士連合会は同法案に強く反対しています。
政権党の自民党が軍事大国化をねらっていることから、次期通常国会への法案上程の危険が高まっています。
同会事務局長の?嶌将周(はまじままさちか)弁護士らが「推進勢力は軍事的秘密の必要性を主張するが、それが国民の人権を侵害することは歴史を見ても明らかです。国会に法案を上程させないたたかいを」と語り、ビラを配布しました。
脅かされる立憲主義 愛敬教授が指摘
愛敬浩二名古屋大学教授は12日、愛知県労働組合総連合と愛知国民春闘共闘委員会が名古屋市で開いた学習会で、憲法をテーマに講演しました。
同氏は、自民党の改憲草案にふれ、すべての国民が「個人として尊重される」と定めた13条が?骨抜き?にされ、また、国民が権力をしばるべき憲法が逆に国民をしばる道具にされようとしていると、立憲主義が脅かされる危険を力説しました。
安倍首相は、憲法改正要件を現行の「衆参両院の3分の2以上の賛成」を過半数に緩和し、解釈改憲で集団的自衛権の行使に踏み込もうとしていると改憲戦略を紹介。
「自民党は維新の会やみんなの党とも組んで一気に改憲を進めかねない」と警告し、国民各層で憲法守れの取り組みを緊急に広げることの重要性を強調しました。