愛知民報

【12.12.23】大激動の総選挙 日本共産党 比例東海 佐々木氏の議席確保

 
 第46回衆議院選挙は16日投票され、政党支持を争う比例代表選挙で日本共産党は8議席を獲得し、東海ブロックでは佐々木憲昭前衆院議員の議席を維持しました。各党は、来年7月の参院選へ走り出しました。

 東海ブロックは定数21。各党の獲得議席数は、自民7(前回6)、民主4(12)、維新4(0)、公明2(2)、みんな2(0)、共産1(1)、未来1(0)。

 前回の総選挙で約384万票、12議席をとった民主党は今回132万票、4議席に激減しました。

 自民党は比較第1党が議席を独占する小選挙区制のおかげで大勝しましたが、政党支持率が議席に反映する比例では得票率は微増、議席は1増にとどまりました。公明は得票数・率を後退させ、前回と同じ2議席でした。

 維新、みんな、未来は議席を獲得しましたが、政党として自立する基盤をもたない“浮き草”状態。未来のうち、河村名古屋市長の減税日本はゼロでした。 

「前進への足がかり」

 日本共産党は、比例東海2議席獲得の目標にとどかず、前回と同じ1議席にとどまりました。

 得票は前回より約10万票後退したものの、同党が今回の総選挙の「出発点」とした2010年参院選比例の東海4県得票合計を上回り、同党は「前進の足がかりをつかんだ」としています。 

消費税増税中止の 貴重な議席 愛知県商工団体 連合会会長 太田義郎さん

 佐々木さんの議席は消費税増税中止を求める中小零細業者の声を国政に届ける貴重な議席です。新国会でがんばってもらいたい。

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「2大政党」不信

 民主党は前回全勝した県内小選挙区で今回当選したのは2区と11区だけ。?民主王国?は崩壊しました。

 一方、自民党は県内比例票を前回より約7万6千票減らし、小選挙区で自民を支援した公明党も前回を約6万2千票下回りました。

 自民党が県内小選挙区で圧勝したのは、4割の得票で8割の議席をもたらす小選挙区制のゆがみによるもの。

 マスメディアも「敵失で棚ぼた勝利」と書き、「比例票減っても大勝」と小選挙区制の問題を指摘しました

「第3極」破たん

 維新と未来は、県内小選挙区の獲得議席ゼロでした。大村知事の中京維新の会は不発。河村名古屋市長は未来に合流しましたが、減税日本系の候補者は全滅でした。

党勢拡大が課題

 日本共産党は県内の全小選挙区に候補者を立て、消費税増税中止・即時原発ゼロ・TPP参加反対・9条擁護など、自民党型政治にたいする真の対決軸を示しました。

 安倍自公新政権のもと、同党の政策提言が国民運動の前進に貢献することが期待されています。

 日本共産党は、議席の前進にいたらなかった最大の理由は「党の自力の問題」として、党勢拡大を呼びかけています。

参院選勝利めざす

 
 再選された佐々木氏は投票日の翌朝、もとむら伸子参院愛知選挙区予定候補とともに名古屋市の金山駅前で演説し、公約の実現と参院選躍進をめざす決意を表明しました。
 佐々木氏は「消費税増税・社会保障改悪・原発再稼働・改憲をねらう自民党中心の新政権と対決し、議員の2人分、3人分働きます」と引き続く支援を呼びかけました。
 もとむら氏は「消費税増税阻止、憲法9条堅持、原発即時ゼロを実現するため、参院選勝利に全力をあげます」と力を込めました。
 通勤者から激励が寄せられました。
 同党愛知県委員会は新年元旦の熱田神宮前での年始宣伝から「参院選勝利をめざす全県宣伝キャラバン」をスタートさせます。